平成の数え方
ある時、外国人とお話する機会があった。
市役所に提出する書類を書くのに、生年月日がどうしても日本歴で覚えられないとボヤいていた。
そこで私は、知る人ぞ知る昭和への変換方法を教えてやったのだ。
私 「西暦から25を引けばいいんだよ」
外国人 「えっ、どういうこと?」
私 「例えば、1954年生まれなら、25を引いた数が昭和になるんだよ」
外国人 「えっ、マジ!? スゲー!でも、なんで25なの?」
私 「よく知らないけど、1925年に昭和が始まったからしい」
外国人 「あーっ、なるほど!日本人すごいな」
日本の秘密を一つ知った外国人は大喜びである。
そして、次なる質問をしてきた。
外国人 「ねえねえ、じゃ、平成18年は西暦何年?」
私 「それは……分からん」
外国人 「なんで? 25引けばいいじゃん」
私 「残念ながら、25の法則が通用するのは昭和だけなのだ」
そこで私よりも頭がいい外国人、ちょっと考えて閃いた。
外国人 「その法則でいけば、平成が始まったのが西暦何年か分かればいいんじゃない?」
私 「うっ、確かに!」
外国人 「昭和63年が1988年、1988+18=2006年だよ」
私 「マジか、スッゲー!」
今度は私が驚く番である。
外国人 「だったら2015年は平成何年かって言ったら、2015ー1988=?」
私 「……そうかもしれない」
だが、そこで気が付いた。
この法則、4ケタの暗算はできる人が少ないから、昭和程に定着しないんだ。
でも、もう一つ秘密を知ってしまった外国人は大喜びだ。
外国人 「この法則があれば、家族全員の生年月日に困ることはない」
私 「いや、来年までだよ」
外国人 「!?」
私 「来年また天皇陛下が変わるらしいから、0から始まりだね」
外国人 「何と! じゃあ、来年2019年から新しい年が始まったら、これから先は……」
算数の苦手な私にはもうよく分かりません。
昭和生まれの私は平成に変わった瞬間のことを、結構、鮮明に覚えている。
確か高校一年の時だった。
平成が終わった時にはまた一段と感慨深いんだろうな。
昭和生まれが生きてる化石扱いされる時代は、もうそこまでやって来ている。




