おかあさんだから……
時事ネタは筆者の感情が入って『日常ほのぼのエッセイ』にならないことが多いので、今回は控えめに書いてみる。
ちょっと前に、元うたのお兄さんが『おかあさんだから云々……』という歌詞の歌を出して、世の中のおかあさんから賛否両論のコメントが上がっていた。
内容は『私はおかあさんだから、ピアスも止めて、仕事も辞めて、眠いのに朝の5時に起きて……』と、なんとも自己犠牲精神を全面的にアピールしたもので、まあ、これは炎上するだろうなと納得である。
母親だからってピアスしちゃいけない訳でもないし、ピンヒールの靴も履きたきゃ履けばいい訳であって、そんなに我慢してまで良い母親像を作り込む必要はない。
でも、「あたしお母さんなのに、こんな派手な服着て、ネイルして、友達と夜飲みに行ってはいけないわ」と良心の呵責を感じる人は、勝手に我慢すればいいのである。
要は、どっちが精神的に楽かって問題じゃないかな。
ただ、我慢するお母さんキャラを選択した場合、それを子供に言ってはいけない。
実を言えば、私の母親は「あたしは子供の為にこんなに我慢して無償で働いてやってるのよ」アピールをするタイプだった。
あからさまに『耐える母親』の態度全開、しかも、それを子供の前で口にしてしまう。
確かに母親業は色々大変なので、そう言いたくなる気持ちも分からないでもないけど、子供だって好きで生れてきたわけではない。
「そんなに子供が嫌なのに、何故、我慢してまで産んだのだろう?」
子供の頃、私はずっと疑問に思っていた。
感謝はしつつも、恩着せがましく言われたら純粋に愛情を感じられないのだ。
親は子を選べないのと同様に、子も親を選べない。
親が我慢しているというなら、子供だって親の期待に応えようと一生懸命頑張っているのである。
頑張るおかあさんの応援歌のつもりだったというこの歌。
私的見解を言えば、あんまり好きじゃないかなあ。




