朧月、賊徒の機体
型式番号…ZC-WSX-109B
機体名称…朧月
(艦艇時)
全長105m
重量638.52t
(ZW時)
頭頂高18.7m
全長30.57m
重量71.8t
武装(艦艇時)
16〜36cm可変口径式超電磁砲
機動連装砲×6
22㎜対空・対地レーザー砲×12
極阿製HCSヤトガタナⅢ×4
武装(ZW時)
22㎜側頭部レーザー砲×2
16〜36cm可変口径式超電磁砲
極阿製HCSヤトガタナⅢ×4
簡易プロフ
極阿残党の巨大特殊ZW。
木曽川の戦いで味方を庇い、飯富紅月の紅乙女に夜光を撃墜された板築香我美に与えられた巨大ZW。
同型機に神威親衛隊使用の月霞がある。
政府軍の軽巡洋艦に近いシルエットと火力、ZW搭載能力、ZW発進カタパルトから、他勢力には艦艇と認識されているが、実は発進カタパルトに酷似した追加装甲と格納庫型コンテナを装着した多目的ZWであり、本体は中央に潜んでいる。
元々はベヘモス軍の重ZWであるラシュハ、ピレリハに対抗して開発されていたものだったが、極阿内部の混乱と度重なる激戦で開発が遅れに遅れ、更に輸送機や物資、労力の欠乏も相まって途中で路線を変更。
ベヘモス戦争終結後にZWの戦闘力と隠密性を持った輸送機として完成し、戦後の極阿復興に多大な貢献をしている。
巨体故の鈍重さはあれど、防御力と隠密性が非常に優れ、夜刀集弐型よりも改良された思念波駆動システムを複数基搭載している。当然、思念波動能力者が搭乗すると、広範囲に強力な思念波障壁を展開可能な他、機動連装砲とセンサー撹乱膜、透過迷彩力場が使用可能になり、オールレンジ攻撃が可能な上に敵ZWに探知されずに行動できるという強力なZWになる。
香我美曰く「朧月のコンセプトは闇からの狙撃、一発必中、一撃必殺だにゃん☆」という通り、敵の死角から高威力・超射程・超精度を誇る可変口径式の主砲で、敵ZWまたは艦艇の急所に強力な一撃を撃ち込み、粉砕する戦法を基本とする。
可変口径超電磁砲の発射方式も特殊であり、発射後暫くは敵のセンサーに反応しない為、必然的に対応を遅らせる事ができ、センサーに反応した直後には弾丸が機体を貫通して粉砕されているのが殆どである。
複数の機動連装砲を展開して敵ZWまたは艦艇の近くまで接近し、一斉射撃を加えて落とす、またはそれを囮に敵を誘導して主砲で落とす戦法も見られた。
副砲としても機能するヤトガタナⅢを四本搭載しており、敵ZWが接近してきた際はヤトガタナⅢを射出して貫いたり、搭載されている多関節アームを展開し、ヤトガタナⅢを使って斬撃を繰り出したり、防御したりもできる。
四国征伐時に桂川隊の本機が参戦し、政府軍の新型ZWイムリース、リグイースⅢを難なく撃破し、他にも多くのZWや飛行艦艇を撃墜している。
しかし、極阿防衛戦でクナト、クレスの援護をするも、ヴィクスの専用イズロツに瞬時に武装の殆どを破壊され、外殻も破壊されて、本体での戦闘を余儀なくされた。
その後の戦闘でも防戦一方だったが、桂川隊の救援が間に合ったので、なんとか撃墜は免れている。
本機はヴィクス専用イズロツとの戦闘データや輪廻の夜天宵の遭遇戦データをフィードバックして総合強化を施した改型朧月の開発母体となり、月霞系ZWとは別の朧月系重ZWとして独自の開発路線を確立した。
簡易量産型に瓶朧があり、こちらは元々の開発計画に沿った重ZW方式になっている。
主なパイロットは板築香我美、シィル・エドベザルなど。
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型式番号…TZWK-06
機体名称…片喰
(甲型)
頭頂高14.5m
重量36.4t
(乙型)
頭頂高14.03m
重量35.86t
武装(甲型)
22㎜側頭部リニア
55.6㎜重突撃機銃
長柄片刃型プラズマ・シュナイダー
武装(乙型)
22㎜側頭部リニア
55.6㎜重突撃機銃
両刃型プラズマ・シュナイダー
オプション(共通)
レーザー・アックス(動作不干渉型ジェネレーター追加パック)
小型ブレイズ・ランチャー(動作不干渉型ジェネレーター追加パック)
108㎜長射程レール・キャノン(武装追加バックパック)
120㎜×2ツイン・バズーカ(武装追加バックパック)
対装甲散弾銃(武装追加バックパック)
対艦ミサイル(艦艇爆撃パック)
耐EC処理シールド(武装追加バックパック)
有線式V・アイゼン・ストライク×2(武装追加バックパック)
有線式ミサイル・ランチャー×2(艦艇爆撃パック)
武装
200㎜大口径バースト・レール・キャノン
連装ミサイル・ランチャー
簡易プロフ
中国地方、近畿地方、北陸地方でよく見られる小型汎用量産ZW。
舞鶴の民間工場で開発され、一般のZW販売所に多く流通、極阿にも相当数が出回っている。
博多と長野の地下工場で開発された甲型菊池や関西の工場で開発されたリグシーゴ、関東の工場で開発された維新、治安警察のアスラとは兄弟機にあたり、どれも紅花の後継機にあたる。
時期的にアスラよりも後にロールアウトした為、型式番号もアスラより後の06が与えられている。
同時期に同じ工場で開発されていたバイク型のサブ・フライト・システムであるガンツェスは、片喰、菊池の強化ユニットとして開発されており、本機がガンツェスに搭乗する事で真価を発揮する。
甲型紅花よりも大型化しているが、その分だけ火力と装甲が強化されており、動力源も小型ZWが標準搭載している大容量テラ・バッテリー駆動から、中型ZWが標準で搭載しているプラズマ・ジェネレーターに切り替えており、似た系列の裏愚椎冴や維新に対して継戦能力で勝っている。
紅花の特徴であった汎用性、追従性、生産性、整備性、拡張性の高さは継承しており、紅花同様に賊徒達のカスタム機が非常に多い。
また、紅花規格のコネクタが使用でき、紅花の特徴でもある数多の汎用武装調和ツールの標準搭載で使用できる武装も非常に多く、殆どの機体の武装が搭載できる。
甲型と乙型は外見以外は特に差はなく、強いて言えば甲型には鍬形アンテナがあり、通信機能や情報処理能力に優れているので、指揮官機としての役割を与えられていると思われる。
極阿夜戦では原型を留めない程に改造された様々な本機が登場したが、性能的に大差はない。
カメラ形式は紅花と同じデュアルシステム。頭部にはカメラレールの付いたバイザー型のパーツが付属しており、それには補助の高精度モノアイ・カメラを搭載している。
モノアイ・カメラは狙撃時や偵察・調査などに使用されるのが一般的だが、賊徒たちは常時モノアイ・カメラを使用しており、どう見てもバ○チャーの人型機動兵器を連想してしまう。
基本的には陸戦がメインだが、紅花とは違い、短時間ジャンプ飛行や無調整で潜水や宇宙空間での戦闘も可能になっている。
また、全身にハード・ポイント・システムがあり、豊富なオプションも相まって臨機応変に戦闘可能ではあるが、ネオン系ZW程の柔軟性と追従性は持ち合わせていない。
しかし、比較的新型に位置し、戦い方次第では政府軍のネオンプラス4型や衛連のガロツⅢにも対抗可能である。
動作不干渉型ジェネレーター追加パックは超小型のジェネレーターを全身のハード・ポイント・システムに装着するタイプで、これによりエネルギー量が飛躍的に向上し、レーザー・アックスや小型ブレイズ・ランチャーなどのエネルギー兵器が使用可能になるが、アップデートパッチのバージョンが1.3以降でないと対応していないらしい。
武装追加バックパックは所謂フルウェポンバージョンであり、大量の実弾兵器や耐EC処理シールド、追加装甲などが施されており、極めて高い火力と防御力を有する。こちらはアップデートパッチのバージョンが1.2以降でないと対応していない。
艦艇爆撃パックは大型の対艦ミサイルと有線式ミサイルを搭載した爆撃機仕様であり、抱えた対艦ミサイルをぶち込んでの一撃離脱方式で運用される。
こちらはアップデートパッチが初期の1.01から対応されているが、賊徒達が乗っている機体はどれもこれもがアップデートパッチが充てられていない1.0バージョンで、賊徒達はこの艦艇爆撃パックの存在を知らないらしい。
因みに極阿夜戦での片喰のアップデートパッチの最新バージョンは1.13であり、正式に購入した客の機体にはオートアップデータパックが搭載されている。
主なパイロットは賊徒。




