リグイースⅢ、イムリース、ラフェンクル
型式番号…ZYAX-25
機体名称…リグイースⅢ
頭頂高18.4m
重量47.28t
武装
22mm側頭部レーザー×2
88式ハイブリッド・ライフル
両刃型プラズマ・シュナイダー改×2
背部共振粒子砲×4
各種ポッド・システム×3
簡易プロフ
政府軍の汎用量産型ZW。
イオーリス系ZWの直系であり、リグイースⅡの発展型にあたる。
ZYAX-26ルルゼイースと同時に開発された機体であり、武装やコクピットに互換性がある。
ルルゼイースが従来通り只管高性能化を目指した機体であるのに対し、リグイースⅢはネオン系ZWに代わる次期主力量産機化を目指して開発された機体である。
ツインアイシステムや円形バックパック、大砲担ぎ型など、外見はリグイースⅡと大差ないが、VSDSとサテライト・トランス・セイルを搭載しており、換装作業無しで単体飛行が可能になった他、機動性、装甲、火力、索敵能力、継戦能力などが飛躍的に向上している。
武器はリグイースⅡとほぼ同じく側頭部の22mmレーザー砲、腰部に改良型プラズマ・シュナイダーが二本、背部には更に小型高性能化し、コンパクトにまとまった上に四門に増加した共振粒子砲、メインにはファランクス・ウォールを搭載した新型のハイブリッド・ライフル、背部と脚部にはルルゼイースと互換性のある各種ポッド・システムが搭載されている。
オプションとしてルルゼイースのハイブリッド・バスター・ライフルや168mmレールキャノン、長射程ブレイズ・ランチャーも搭載できる他、同時期に開発された政府軍艦艇の主砲やミサイルコンテナをそのまま武装として使用できる。
因みにルルゼイースの武装と艦艇のミサイルコンテナを搭載したバージョンが重武装型リグイースⅢといわれており、衛連の重巡洋艦にも匹敵する圧倒的な火力を有するらしい。
基本性能はネオンプラス4型やクラネオンⅢを凌駕しているが、機体が優秀過ぎてパイロットがなかなか追い付けないなど、イオーリス系ZWの定番ともいえる欠点を少なからず抱えており、次期主力量産機化は微妙な所である。
四国征伐作戦で実戦投入され、ジャウキル親衛隊やムラウ艦隊、淡谷艦隊などが運用して多くの戦果を挙げている。
主なパイロットはエスト・ジェスタル、ゲサム・イルセアなど。
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型式番号…ZYAX-27
機体名称…イムリース
頭頂高17.62m
重量43.5t
武器
22mm側頭部レーザー×2
ハイブリッド・バスター・ライフル
両刃型プラズマ・シュナイダー改×2
ハンド・レーザー・ガン×2
簡易プロフ
政府軍の高機動型汎用ZW。
イオーリス系ZWであり、ラドゥイースをベースに開発された機体。
ラドゥイースは搭乗者に殺人的な負荷をかける高機動と重巡を一撃で沈める高火力が特徴の極端な機体だったが、イムリースはラドゥイースの特徴を受け継ぎつつ欠点を徹底して排除した機体である。
殺人的なGの負荷を胴体とコクピット部分に何重にも交互に張り巡らせたファランクス・ウォールで相殺してパイロットを保護、高機動・高火力故のエネルギー効率の悪さをVSDSとサテライト・トランス・セイルの搭載で解決しただけでなく、武装も出力調整が可能になった他、格闘戦に不向きな装甲配置を改善し、装甲素材にエネクシフ装甲を使用して軽量化を図り、激しい格闘戦に対応する為に各関節部分も強化しつつ磨耗を緩和させる為にネェル・ナノマシン型のジェルで保護して耐久性も向上させている。
操縦システムも一新されており、従来のイオーリス系ZWの様なガチガチのマニュアル操縦から、ネオン系ZWのVNFSに準拠したシステムを取り入れてほぼ自動化された操縦システムになっている。更にパイロットの心身の事も考慮してかコクピットは振動や衝撃が伝わりにくい構造のものにし、居住性の改善(以前は自然還元型のトイレすらなかったが、イムリースには自然還元型トイレ、気温・空調システム、ゴミ分解システム、湿気濾過給水システム、ヴァリアブル・インスタント・フード・システム、多段階ソファーベッド、擬似温泉システム、自動医療システム、人工冬眠型生体保護システムなどが搭載されている)や脱出システムの改善が図られており、基本的にパイロットが非常に疲れにくく、生還率が非常に高いという利点がある。
武器は側頭部の22mmレーザー砲、腰部には改良型プラズマ・シュナイダーが二本、速射性・連射性共にかなり優れたハンド・レーザー・ガンが二丁、メインには戦艦クラスをも一撃で沈める程の火力と超長射程を持ち、命中精度にも優れたハイブリッド・バスター・ライフルを搭載している。
本機は長距離狙撃の後、高機動を以って撹乱・肉迫し、一撃離脱する戦法を得意とする。
しかし、イムリースもイオーリス系ZWの定番ともいえる欠点を抱えており、イマイチ性能を発揮できていなかった。
四国征伐作戦で実戦投入され、それなりには戦果を挙げていた様であるが、満足のいく成果は得られなかった様である。
主なパイロットは滝川杏奈など。
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型式番号…WSX-08
機体名称…ラフェンクル
全長122.6m(巡航形態時)
頭頂高96.17m(人型形態時)
重量1076.3t
武器(巡航形態時)
22mm対空レーザー砲×6
拡散レーザー砲×24
リフレクター機動連装砲×4
多連装共振粒子砲
巨大共振粒子砲
尾部共振粒子砲×2
ラフェンクル・キャノン
尾部ハイパー・レーザー・ブレード
巨大クローアーム×2
武器(人型形態時)
22mm対空レーザー砲×6
拡散レーザー砲×24
リフレクター機動連装砲×4
胸部多連装共振粒子砲
腹部巨大共振粒子砲
尾部共振粒子砲×2
尾部ハイパー・レーザー・ブレード
多連装プラズマ・クロー
ラフェンクル・キャノン
ハイパー・ソニック・シュナイダー×2
ハイブリッド・バスター・ランチャー×2
簡易プロフ
漆黒大戦末期に投入された量産型可変巨大DW。
政府軍の嘗ての力の象徴ともいうべき機体で、動力源にVSDSを15基搭載しており、その火力は当時の戦艦クラスの6乗。超高エネルギーを分散・吸収する物質・ラフェンクルニウムを使用したエネルギー歪曲外殻を採用しており、ビームなどのエネルギー兵器ならば艦隊の艦砲射撃ですら全て跳ね返してしまう。更にミサイルなどの誘導弾を撹乱・無力化し、リニアなどの実体弾の軌道を大幅に逸らしてしまうハイパー・ファランクス・ウォールの展開も可能で、防御力は当時最高のものであるといわれていた。
その次元の違う性能故に本機はZWに分類されず、DWに分類される。
武器はイオーリス規格の22mm対空レーザー砲が六基、全身に拡散レーザー砲、多連装共振粒子砲、腹部に巨大共振粒子砲、尾の部分の先には二門の共振粒子砲とハイパー・レーザー・ブレード、左脚部及び右肩部には多関節型隠し腕と一体化しているハイパー・ソニック・シュナイダーが二本、シールドとしても機能する腕部の巨大クローアーム。クローはそのままでも艦艇を圧壊させる程強力だが、レーザーを纏ったりプラズマ・シュナイダーの様にプラズマ波を展開すると更に強力になる。
クローアームを展開して全身に搭載されている15基のVSDSと共鳴させる事で使用可能になるラフェンクル・キャノンは、一撃で二つの小惑星を消滅させる程の威力を持つ。ビット兵器であるリフレクター機動連装砲は本体同様にエネルギー歪曲外殻機構とハイパー・ファランクス・ウォールを持ち、攻防一体の活躍を見せるが、搭載数が少ないのが欠点。
本機は20年前の漆黒大戦末期に400機程度が実戦投入され、その破格の性能と物量で最終決戦を制した。だが、終戦後は破壊し尽くされた地球圏の再生の為、深刻なエネルギー不足解消の為に数機を残してほぼ全ての同機が解体されて民の生活を支える発電所などに再設計されたり、汚染された大気や水の清浄機として再設計されたり、地下大規模食料生産区画のエネルギー源などに再利用されたという。世界各地にラフェンクルに似た施設が建造されているのはその当時の名残だったりする。
残された数機は武装解除された後に戦争博物館に贈られたり、地下格納庫の最深部に保存されていたが、四国征伐作戦にてジャウキルが格納庫で眠っていた本機を持ち出し、旧式にも関わらず最新型のZW群や艦隊を相手に圧倒的な力を見せている。
アカエイの様なシルエットをした巡航形態、ドラゴンの様なシルエットの人型形態、漆黒のカラーリングなどが特徴。
主なパイロットはジャウキル、ベルシト。