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美しい場所へ

作者: 砥和 浩

西の太陽が泣くとき

 私はなにを想いこの道を歩むのか?


曇り空は青い大粒に

 大地の歩みを止まらせる


ダークムーンの力強い輝き

 手のひらの月下草はきれいだ


深緑の淵から射し込む光り

 君の詩を口ずさむ



錆びた機械人形が踊るとき

 彼はなにをおもい歌うのか?


煌く光りは集合体に

 陽炎のすき間をうめてしまう


白夜の世界から届く便り

 マナの奥にしまいこむ


冴え渡る深海に下りていく

 同じニオイが満ちている



寂びた人が振り返るとき

 彼はなにを思い進むのか?


夜の風はやさしい気持ちに

 嘘つきな魂をフラットにする


翼をつけたカタツムリが食べられる

 涙を味わっている未ライ


赤い空の前を上っていく

 能天気な鳥が祝ってくれる



彼の愛する人が進むとき

 私はなにを言うだろうか?


いつもと違う世界は日常に

 すべてのリンクを過去に戻す


白い星が珈琲に浮かんでいる

 苦しいやさしさを演じる岬


赤き天の裂け目に誘われる

 蒼い夢に呑み込まれていく



彼の胸の炎が消えるとき

 私の笑顔も消えるだろうか?


あの日に出会った奇跡は忘却に

 不安定な愛を凍らす


かすかな嫌悪が闇の中に流れている

 残るのは石の涙


静寂の果てに戻される

 閉じかけた扉を目指していく



ありふれた言葉だけど



うまく言えないけど



聞いてほしい



ありがとう



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