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カシューナッツはお好きでしょうか?  作者: ストレッサー将軍
第6章 『ドキ! 三つ巴のアイドルお食事会! ~当店の一番人気メニューは【天使の涎パスタ】でございます~』
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64.ハルカ

各話のタイトルの人物がその話の主人公となります。話ごとに主人公がかわりますので、少し読みにくいかも知れませんが。ご了承ください。



「ハルカさん、おはようございます」


 私の新しいマネージャーは、とてもスタイルが良くて、とてもキレイな人だった。


 名前は高橋未実たかはしみみ、私は“未実みみさん”と呼んでいる。未実さんは控えめな性格で、品のある人だった。でも、声に覇気がなくて、弱々しかった。しかも、笑顔がへたくそで、まるで顔面麻痺のようだった。


「未実さん、そんなに引きつった顔で笑わないでください。怖いです」


「あぁ……すいません。私昔から、笑顔がへたくそで……」


 そう言うと、未実さんはうつむいてしまった。こんなにキレイなのに、こんなに根暗だなんて、もったいない人だなぁ。


「それで、今日のスケジュールはどうなっていますか?」


「あ、はい! ちょ、ちょっと待ってくださいね」


 そう言うと、未実さんは手帳を開くことなく、直ぐにスケジュールを教えてくれた。全て暗記していたのだろうか?


「……わかりました。ありがとうございます。ところで、今日のお昼に、お友達とランチをしたいのですが、現場を抜けても大丈夫ですか?」


「あ、はい。大丈夫ですよ。今日のスケジュールでしたら、2時間ほどであれば問題ありません」


「それでは、お昼2時間ほど抜けますので、よろしくお願いしますね」


「あ、はい。あの、実は私も、今日のお昼……」


「すいませーん。マネージャーさんいますか?」


 突如、未実さんのか細い声を掻き消すように、若いディレクターの人がやってきた。


「ちょっと来てもらえます?」


 そして、「あぁ、あぁあ」とうなっている未実さんの腕をつかみ、乱暴に連れて行った。


「ふぅー……未実さん大丈夫かな?」


 一息ついた私は次の撮影が始まるまで休もうと思い、ソファーに座った。


「ん? これは?」


 ソファーの前にある机に、一冊の雑誌が置いてあった。その雑誌には『夏のグルメ大特集!』と書かれていた。この部屋には私と未実さん以外いなかったから、未実さんが置いていったのかな?


「わぁ! おいしそう!」


 私は暇つぶしがてらにその雑誌を読んだ。


「お! ここのイタリアンのお店おいしそうだなぁ。よし、今日の川島さんとのランチはここにしようかな」


 私はこのとき、このページの端っこが折られていることに、気付かなかった。


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