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カシューナッツはお好きでしょうか?  作者: ストレッサー将軍
第2章 『それぞれの出会い ~ファーストキッス、いただきます~』
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13.カエデ


「き、君以外の人が、目に入らなかったからです」


 ふけさんはオドオドとした表情で、あからさまな嘘をついた。


「ぷ、ぷははは!」


 私は思わず笑ってしまった。あぁ、この人はなんて嘘をつくのがへたくそなんだろう。そう思うと、何だか怒る気も失せ、何もかもがどうでもよく思えてきた。


「ふけさん、あんた金持っている?」


「あ、ははい。それなりに。一応社会人なので……」


「よし! それじゃ、行くよ!」


「え? ええ?」


 私はキョトンとしているふけさんの手をとり、繁華街へと向かった。


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