第68話 ロイVSヴァルロ 2
それを見て驚く魔王様。
(ロイロイがあのお兄様に傷を付けるなんて......)
涙を拭う魔王様。
「ロイロイ!!頑張って!!」
「魔王様の応援、百人力です!!」
俺は右手のディアブロを鞘に納め、アンヘルを両手持ちした。
「面白い、ロイ、かかってきな!」
「言われなくても!!」
俺はアンヘルでヴァルロに斬りかかる。
しかしヴァルロはひらりと交わした。
「まだまだ!!」
俺は剣を振り回し、連撃を加える。
しかし、ヴァルロは全て完璧に避けていく。
「ハアッ!!」
キンッ!!
ヴァルロは俺の剣を剣で防いだ。
「止めておけ、お前の攻撃など当たらない」
「果たしてそうかな!!」
俺はアンヘルに力を込めた。
カッ!!
すると、アンヘルから凄まじい光が迸った。
「な、何っ!?」
ヴァルロは眩しく、目を背けた。
「これは光魔法か!?」
そして、また俺はアンヘルに魔力を込める。
アンヘルは眩く光出した。
「ロイロイ、凄い!!」
「魔王様!見てて下さい!!」
俺はアンヘルを頭上で構える。
「シャイニング・ブラスト!!」
そして、俺はアンヘルを勢い良く振り下ろした。
すると、アンヘルから光の刃が射出された。
「これは......」
ズバァァァァアアン!!
轟音と共に光の刃はヴァルロに直撃した。
その衝撃と同時にキラキラと光の粉が飛び散る。
俺は振り下ろしたアンヘルをそのまま杖にした。
「ハア......ハア......どうだヴァルロ......」
「ロイロイ、凄い!カッコいい!!」
「ありがとうございます、帰ったらデートの約束ですからね」
「うん!ありがとうロイロ......イ?」
魔王様が俺の方を見ると、手を前にして立つヴァルロがいた。
「お、お兄様......」
「まさかお前みたいな雑魚が光魔法使いだったとはね」
ヴァルロの手には禍々しい黒い魔力が渦巻いている。
「ヴァルロ......どうして......」
「お前舐めてるのか?お前如きの光魔法なんて僕の闇魔法なら簡単に相殺出来る」
ヴァルロは闇魔力を纏った手をそのまま下に下げる。
「クソ......だったらもう1発......」
「もうお前との遊びは飽きたよロイ」
その瞬間、凄まじいスピードでヴァルロが俺の首を掴んだ。
「グハッ!!」
そして、そのまま持ち上げた。
「まあ、思ったよりは楽しませて貰ったよロイ」
シュゥゥゥゥウウウ......
そう言いながら片手に闇魔力を溜めるヴァルロ。
「グッ!!ク......ソ......離しやがれ......」
俺は抵抗する力が残っておらず、首を締めるヴァルロの手を掴むことしか出来ない。
「止めてお兄様!!本当にロイロイが死んじゃうから!!」
魔王様はヴァルロに向かって叫ぶ。
「さよならだロイ」
「ヴァルロ様!!ダメです!!」
「本当に止めて!!お兄様お願い!!」
ヴァルロは制止するランドさんと必死に頼む魔王様を無視して、片手に溜めた闇魔力を俺に向かって一気に放出した。
「グアアアアアアッ!!」
ドッ!!
その闇魔法は俺に直撃し、俺は吹き飛ばされ天井にぶつかった。
(ま、魔王......様......)
ドガァァァァァ!!
その勢いは天井にぶつかっても止まらず、天井を突き抜け、俺は雪山の彼方まで吹き飛んでいった。
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