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第231話 ルミナス・シールド

吹き飛ばされた俺は地面を転がり、息を切らしながら立ち上がった。


目の前には、悠然と立つキャプテン・トップ。


その巨躯から放たれる威圧感は、ただ立っているだけで周囲の空気を張り詰めさせていた。


「ハッハッハー、なかなか頑丈じゃねぇか、ロイ」


トップの低い声が響く。


俺は剣を握り直し、目線を逸らすことなくトップを見据えた。


「トップ!!お前は何考えてんだよ!!帝国のやり方が正しいと思ってんのか?」


「俺はそんなことどうでもいいんだ」


「はあ!?」


「俺は姫様の騎士、姫様がやることに良いも悪いも考えてねーよ」


「何だよそれ、自分の考えとかねーのか?」


「じゃあロイ、お前は何で戦う?お前は別に帝国の関係者でも魔王軍の関係者でもないんだろ?」


「へ?」


俺は考えた。


俺って何で戦ってるの?


「知らん!!カエデや魔王様やみんながそう言うから戦ってるだけだ!!」


「お前も一緒じゃねーか」


「そう言うとそうだな!!」


ドンッ!!


トップは大剣を振り上げ、一歩前に踏み出す。その動きだけで地面が揺れた。


俺は一瞬身構え、その動きを見極めようとした。だが、次の瞬間にはトップの剣が目の前に迫っていた。


「くっ!」


俺はアンヘルで防御する。


しかし、その一撃の衝撃は予想を遥かに超えるもので、再び地面に叩きつけられる。


「つえー!!自分の意見ないくせにつえー!!」


「お前もな!!」


トップは大剣を構え直し、さらなる攻撃を仕掛けてきた。


俺は素早く立ち上がり、トップの斬撃をかわしながら反撃を試みる。


しかし、トップは簡単に交わし、俺を蹴りつける。


「ガハッ!!」


ズザザーッ!!


俺は吹っ飛んで倒れた。


「いてー……」


俺は膝を立て、立ち上がった。


(トップの攻撃はまともに受けるとアンヘルでも折られちまう、何とか交わしてチャンスを)


「どうした?もう終わりか?」


その瞬間、トップが俺の背後に回り込んでいた。


「くっ!!」


俺は瞬間移動でトップの攻撃を避けた。


「な、何!?消えた!?」


「くらいやがれ!!」


俺は剣に光魔法を流し、斬り掛かった。


パシッ!!


しかし、トップに片手で掴まれた。


「な……」


「オラッ!!」


トップは俺を殴り付けた。


ドスッ!!


「ぐああっ!!」


俺は地面に叩きつけられ、視界が揺れる。


「ぐ……なんて奴だ……人間じゃねぇだろ!!」


吐き捨てるように言いながらも、俺は立ち上がる気力を振り絞った。


「ハッハッハー、俺は強いだろ」


トップは余裕の笑みを浮かべ、大剣を肩に担いだままこちらを見下ろしている。


そして、再び俺に向かって歩み寄る。


足音が地面に響くたび、その重圧が俺の体にのしかかるようだった。


(このままじゃ負ける……こうなったら……)


俺は剣を握り直し、アンヘルに魔力を込め始めた。


刃が徐々に輝きを帯び、周囲に光の粒子が舞い上がる。


「今度は何をするつもりだ?面白い奴め!!」


トップが動く。


猛然と迫り来る大剣に対して、俺はランドさんの顔を思い浮かべた。


『ロイ、魔王様を頼んだぞ』


(ランドさん……)


「終わりだ!!」


トップは大剣を俺に向かって振り下ろした。


ガキィィィンン!!


俺はアンヘルで大剣を防ぐ。


そのまま、手をアンヘルにかざした。


「ルミナス・シールド!!!」


刃から放たれる光が盾のように広がり、トップの一撃を防いだ。


「な、何!?」


「うおらあああああああ!!!」


ドガッ!!!


俺は叫び、輝く盾でトップを弾き飛ばした。


「グハッ!!」


トップは吹き飛んで、仰向けに倒れる。


「ランドさんに教えてもらったシールド魔法と俺の光魔法を合体させた防御技だ!!攻撃を吸収し、威力を倍増させ跳ね返す」


「……なかなかやるじゃねぇか」


トップは膝を付いて立ち上がった。

その表情にはまだ余裕が見えた。


「く……やっぱつええな……」

面白い!続きが気になる!今後に期待!


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