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第184話 妹大好き3人衆

「そういえばロイ、お前の妹がレイと仲良くやってくれてるみたいだな」


「あ?リアと魔王様がだろ?もうすっかり親友同士だぜ?てかなんで知ってんの?」


「なんでって、定期的にレイが元気かスカーレットに隠れて見に行かしてたからさ」


「お、お前それ変態っぽいぞ」


「兄が妹を心配して何が悪い」


「ま、まあ妹が心配な気持ちはわかる!すっごくわかる!うんうん!!」


「お前らも妹いんのか?妹ってのは可愛いもんだよな」


「あのツインテールギャル女が?」


「ギャルじゃねー!!サファイアはキツいけど可愛い妹なの!!ちょっと口悪いぐらいが1番可愛いんだよ妹ってのは!!それにツインテールなんて妹として最高だろーが!!」


「違うな、妹ってのは素直だけど頑固で努力家でジョーカーとかやっちゃってるのが1番可愛いんだ!!後、4属性魔法が使えちゃったりしたら最高の妹だ!!」


「わかってないな、妹の可愛い絶対的条件は元気いっぱいの僕っ娘で魔王とかやっていたら完璧だ。後、黒髪ロングは妹として至高の領域」


俺達3人は少し笑う。


「まっ!なんにせよ!」


「一つ言えることは」


「俺ら全員」


「「「シスコンってことだな!!」」」


ダッ!!


俺達は同時に氷の魔力玉に向かって走った。


「俺はバカだから何が起こってるのか良くわからんが、お前らには渡す訳にはいかねー!!」


「闇の魔力玉は見つからなかったが、氷は僕がもらうよ!!」


「俺はこんな玉いらねーが、家族が欲してんだ!!」


バサッ!!バサッ!!


ヴァルロとルビーはそれそれ翼を広げ、俺を引き離していく。


「ああ!きたねーぞ!!」


「翼は体の一部だ、汚くないよ!!」


「ちくしょう!!」


「さあルビーとやら、僕にスピードで勝てるかな?」


「ハハッ、負けないぜ!!」


2人は魔力玉に近づいた。


「させねーぜ!!」


その瞬間、2人の目の前に俺が現れ、玉を取った。


そして、玉を持ちながら宮殿の入り口に瞬間移動した。


「な、なんだ!瞬間移動したぞ!」


「スカーレットの技か……やられた」


「じゃあ玉は頂いていくぜ!!お前らは2人で楽しく妹の可愛さアピールでもしとけ!バーカ!ナハハハハ!!」


ガンッ!!


その瞬間、俺は宮殿の入り口に頭をぶつけた。


「ブラッ!!!」


カランッ!!


その拍子に玉を落とす。


「バカはお前だったようだな」


ヴァルロはそれを拾い、外に出た。


「待て!!」


ルビーもそれを追いかけ、外に出る。


「ハハッ、お前もいい翼を持ってるね!!」


「こんなのは偽物の翼だよ」


ガキンッ!!


ルビーとヴァルロの剣は交錯した。


「やるな!!」


「お前こそ!!」














「いってー……モロぶつかっちまった」


俺は額を押さえながら立ち上がった。


「そういや玉は!?」


急いで外に出る俺。


外では上空で、ヴァルロとルビーが戦っていた。


「アイツら気持ち悪いシスコンのくせに空飛びやがって……よーし!」


俺はヴァルロ達よりもっと空高く瞬間移動した。


「おらぁあ!!」


「なっ!」


俺は上空から落下し、ヴァルロの足を掴んだ。


「お前!僕より上に瞬間移動したのか!!」


「玉返せ!」


「うるさい!落ちろ!」


ヴァルロは足を振り回して落とそうとしたが、俺は意地でも落ちない。


「や、止めろよ!この高さから落ちたら死んじまうだろ!!」


「なら勝手に死ね!!」


ヴァルロは手に闇魔法を溜めた。


「お、おい!マジかよ!!」


バシュッ!!


しかし、その瞬間ルビーが素早くヴァルロの魔力玉を奪い取った。


「隙ありだぜ、イケメン野郎」


「ちっ!油断した!!」


「油断大敵だぜ」


そう言いつつ、ヴァルロと俺がいる方と逆に飛び始めるルビー。


「やばい、逃げられる!ロイ、行け!!」


「わかってら!!って言うか指図すんじゃねー!!」


今度はルビーの上空に瞬間移動する俺。


「甘いぜロイ!!」


ルビーはそれを予測して、避けた。


「し、しまっ……」


そのまま真っ逆さまに落ちていく俺。


「うわわわわ!!」


ボフッ!!


しかし、下は雪で、雪に沈み込んだ。


「雪か……命拾いしたな」


「油断大敵……だろ?」


「な……」


ルビーの背後には、闇魔法を溜めるヴァルロが羽ばたいていた。


そして、後ろから闇魔法を放ち、ルビーの翼に掠る。


「クソッ!翼が……」


ボフッ!!


片翼が傷ついたルビーは飛べなくなり、雪に落ちた。


その拍子に魔力玉を落としてしまう。


「よし!!」


ヴァルロが雪原を見渡すと、雪原の真ん中に玉が落っこちた。


「もらったよ!!」


ヴァルロは玉に向かって急降下する。


「させねーよ!」


「なっ!!」


バシッ!!


その時、俺は雪の中から跳び出して、ヴァルロの顔面を殴った。


「ぐわっ!!」


ボフッ!!


ヴァルロは少し吹っ飛んで雪の上に落ちる。


「よっしゃ!玉奪取!!」


俺は雪の上に落ちていた玉を手に取った。


それと同時にヴァルロとルビーも雪から身体を起こし、立ち上がる。


「クソッ!やられた!!」


「奴には瞬間移動がある、逃げられたらもう追いつけない......」


「あれ!?」


うなだれるヴァルロとルビーを他所に、俺は玉を2人に見せた。


「これただの木の実じゃねーか!」


ロイは木の実を投げた。


「ダミーだと!よくよく考えたらあんな重い玉が雪に埋もれない訳ないわな」


「なら玉はどこに?」


「雪に埋もれているんだ!!」


俺は雪をかき分け出す。


「探すしかねーか!!」


「お前らより先に見つけないと」


ルビーとヴァルロも雪をかき分け出す。

面白い!続きが気になる!今後に期待!


と思っていただけたら


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