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第177話 リアVS虚空

「そこまで分析したの?なかなかやるね」


「さあ刹那、さっさとやってしまうぞ!!」


「わかってる!!」


虚空はリアに火炎弾を放った。


(早い!それに水魔法が使えないから相殺も出来ない!!)


リアは跳んで、右手をつき、回転しながら避けた。


「くらいな!!」


刹那はリアに向かって大量の手裏剣を投げた。


(避けれない……なら)


リアは右手から巨大な土の壁を出した。


そして、手裏剣は土の壁に防がれ、リアには届かない。


「ハア……ハア…………」


「違う種類の魔法を使いわけるのにかなりの魔力を使うようだな」


「ハッ!!」


リアは上を見上げる。そこには足に炎を纏った虚空がいた。


「ゲームセットだ!!」


ガンッ!!


虚空は炎を纏った足でリアの後頭部を踏み付けた。


「げふっ!!」


リアは地面にたたき付けられ、倒れる。


「所詮努力で身につく能力などそんなものだ」


虚空はメガネを上げた。


「さて、ゴミは廃除したところで俺達は」


「まだだよ……」


リアは倒れながら虚空を睨む。


「ほう、まだ意識があったか」


「根性だけは誰にも負けない!それにリアは負けられない、負ければ皆に会わす顔がない」


右手を付き、立ち上がるリア。


「皆とは?そこに転がっているザコと外にいるザコのことか?」


「……」


リアは右手から土の壁を出した。


「何だ?それでガードしているつもりか?」


ボオオォォォ!!


虚空は強力な火炎を手に溜めた。


そして、巨大な火炎弾を土の壁目掛けて投げ付ける。


ゴオオオォォォ!!


土の壁は簡単に崩れ、火炎弾は突き抜ける。


「フッ!何がしたいんだ」


「こっちだよ!!」


「なっ!」


虚空が上空を見上げると、跳び上がるリアがいた。


そして、そのまま放った火魔法をくらう虚空。


「ぐああっ!!」


ズザザッ!!


吹っ飛んで地面に倒れ込んだ虚空。


「虚空様!!」


「くっ!大丈夫だ」


虚空は両手を地面に付き、立ち上がる。


「確かに根性だけは一丁前のようだな」


「ヘヘッ、リアは負けないよ」


(リアは根暗で弱虫で、学校でいじめられていていつも泣いていた。そんなリアを助けてくれたのはお兄ちゃん、お兄ちゃんが泣いてるリアを慰めてくれたり、優しくしてくれたりしたからリアは強くなろうと思えた)


「フッ、見かけによらず勝ち気は強いようだな」


「虚空様、私がやる」


刹那はリアを睨んだ。


リアも負けじと睨む。


「いい根性ね、いいわやってやろうじゃない!虚空様は下がってて」


「わかった」


虚空は一歩下がった。


(露出が多い......エロ忍者)


刹那の際どい服装を見てそう思ったリアだったが、首を振って雑念を掻き消した。


「いくわよ!!」


刹那は手裏剣を数発投げた。


リアはしゃがんで避ける。


(遠距離は危険、なるべく接近戦に)


リアは走って刹那に近づく。


「馬鹿ね!それ以上は近づかせない!」


刹那は毒の霧を吐いた。


(さあ、毒の霧にビビって止まったところをこの毒手裏剣で)


しかし、リアは毒の霧に突っ込んだ。


「なにっ!!」


「せりゃあ!!」


ボオオォォォ!!


リアは火炎を清浄に浴びせた。


「きゃあぁあ!!」


ズザーッ!!


刹那はリアの火炎をもろに受け、吹っ飛んで倒れた。


「ハアハア……後は」


虚空の方を見るリア。


「なるほど、見た目に反して豪快な戦い方をする奴だな。2人を倒したのは見事、しかし無茶しすぎだ、自分の身を犠牲にしている」


虚空は前に出た。


「それぐらい犠牲にしないと貴方達は倒せないでしょ?」


「フッ、左腕を使えない上に毒をくらった。お前の体はボロボロ、その虚ろな目でわかる」


リアは息を切らし、虚ろな目をしながら虚空を見つめる。


「こんなのあの時に比べれば……」










『あれをくらって堪えられるわけ……』


『……ハア……ハア……リアは…………勝たないと……』


『…………ペッタンコ?』


『いくら魔王でも……親友は……好きな人は殺せないよ……』


『ペッタンコはペッタンコだよ!』











「イカちゃん……」


リアの虚ろな目は真っすぐな目に変わった。


「目つきが変わっただと?」


「リアはもう負けない!行くよ!!」


リアは右手に炎を溜めた。


「ふん、ボロボロの体で何が出来るのだ!」


虚空も手に炎を溜める。


「「はあっ!!」」


ボオオォォォォォォ!!


二人は同時に炎を発射した。


炎はぶつかり、相殺される。


「まだまだ!!」


リアは近づきながら炎を放ち続ける。


「小娘が接近戦で俺に勝てるとでも!」


虚空も炎を相殺しながらリアに近づく。


そして、2人の距離はかなり近づいた。


(こいつは左腕が使えない、ならガードの甘い左を狙う!)


虚空はすばやくリアの左に回り込み、蹴りを放った。


ドスッ!!


蹴りはリアの左頬に直撃する。


しかし、リアは蹴りが当たる瞬間に炎を放った。


炎は虚空に直撃した。


「うぐっ!」


「ちっ!」


2人は逆方向に吹き飛んだ。


手を付き、素早く体制を立て直し、立ち上がる虚空。


(同士討ちか……だが毒をくらっている分ダメージも多いはず、立ち上がれないだろう)


「どうだ?痛くて立ち上がれないだろ」


「……まだだよ」


リアは体を起こし、虚空を睨む。


その左頬は赤く腫れていた。


「な、なんだと」


虚空は一歩下がった。


「フ、フフ.....しつこい奴だな」


「言ってるでしょ?リアは負けないって」


「ちっ!いい加減うざったい!!では俺の必殺奥義見せてやる!」


虚空は手を上に挙げた。


「はあぁぁあぁあ!!」


すると、虚空の上に巨大な火の球が生成され始める。

面白い!続きが気になる!今後に期待!


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