第164話 忍者部隊の情報
「じゃあ一緒に魔王様達に会ってくれよ、お前のことみんなに紹介したいし」
「それは無理です」
スカーレットはきっぱり断ってきた。
「何で?」
「恥ずかしいです」
「何でだよ!」
「人前に出るのは嫌い」
「はあ......お前本当に変わってるな」
「普通です、少し口下手なだけで」
「スカーレットは何で色々俺には親切にしてくれるの?俺のこと好きなの?」
「いえ、カエデ様が好きだからです」
「うえ!?そ、そうなの!?」
俺は驚いて聞く。
「おかしいですか?」
「い、いや、おかしくはないけど......」
「そしてロイ様はカエデ様の大切な人だからです」
「カエデ、アイツ女にもモテるんだな......何でカエデが好きなの?」
「カエデ様は私の妹みたいなものですから、そしてカエデ様はもっと強くなります」
「何だよそりゃ......」
「ただあなたももっと強くなります。なので私の忍法を授けました、あなたは私やカエデ様、レイカ様やランド様より強くなる」
スカーレットは俺の目を見ながら言う。
「な、なんかそう言われると照れるな......今のうちにサインでも書いてやろうか?」
「いえ、いりません」
「ですよねー」
「では私はこの辺でお暇します」
スカーレットは消えようとした。
「ちょ!!待て待て待て待て!!また急に消えようとすんな!!」
俺は必死にスカーレットを止めた。
「何ですか?」
「聞きたいことあるんだ!忍者部隊について!」
「何でしょう?」
「忍者部隊の情報が欲しい、知ってることがあれば教えてくれ!」
「......ロイ様、今さらですが私はあくまでもヴァルロ様の部下で革命軍の一員、まだ敵であるあなた方に情報を与えることは出来ません」
スカーレットは無表情でそう言う。
確かにそうか、勝手にスカーレットは味方だと思って頼りすぎていた。
「忍者部隊は20~30人ほどの少数組織です、ただ全員が隠密のプロとして育てられているので侮れません」
「教えてくれるんかーい!!」
「特に気を付けてないといけないのは上級忍者である幹部4人です。コードネームとして刹那、六徳、虚空、清浄、特に頭領である清浄さんは歴代でも最強の忍者です」
「なるほどな、俺は一度刹那と名乗る女忍者と戦った。それと魔王様とリアが手練れの忍者に襲撃を受けた、あれは一体誰だったんだ?」
「特徴は?」
「動きが俊敏で隠密と変わり身は魔王様でもなかなか気付けないぐらいの腕前だったらしい」
「恐らくですが六徳さんですね、彼は隠密においては今の忍者部隊ではNo.1です」
「なるほどな......」
「他に聞くことはないですか?私のスリーサイズとか、好きな男性のタイプとか」
「聞かねーわ!って言うかお前ノリノリじゃねーかよ!」
「そうですが、もう聞くことがないなら本当にお暇します」
スカーレットは消えようとする。
「ああ、色々ありがとうなスカーレット」
「ヴァルロ様には色々喋ったこと秘密ですからね」
「わ、わかってるよ!他の人にもスカーレットから聞いたってことは言わないよ!!」
「わかりました、ではまたお会いしましょう」
そう言うとスカーレットは消えていった。
ああ......
スリーサイズと好きな異性のタイプ聞いとけば良かったかな......
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