第149話 アンヘル復活
俺達は一度カエデの実家に戻った。
「カエデ、ケガは大丈夫か?」
「うん、ありがとう、大丈夫よ」
俺もカエデもケガは大したことがなかった。
「ごめん......ロイは忍者に勝ったのに私はサファイアに魔力玉を奪われちゃって......」
「仕方ないよ、あの忍者とG3じゃまるで強さが違うから」
「......」
カエデは珍しく落ち込んでいる風だった。
「大丈夫だって、魔力玉はまだ6個あるんだ。次は一緒に頑張ろうぜ」
俺はカエデの肩を叩く。
「そうね、落ち込んでても仕方ないか」
カエデはパンパンと自分の頬を叩いた。
「でもあのサファイアって子......」
カエデは少し考え込む。
「あのツインテールのギャル野郎、良くもカエデを傷付けやがって」
「......G3って一体何者なんだろう」
「帝国が作った兵器だろ?」
「い、いや......」
ガララッ!!
その瞬間、扉を開け、ツバキさんが入ってきた。
「カエデ、ロイくん、アンヘル直してきたわよ」
その手には聖剣アンヘルが握られていた。
「おお!!もう直してくれたんですか!?」
「うん!!久しぶりの刀鍛冶だから手こずったけどね!!」
ツバキさんはアンヘルを俺に手渡した。
その感触は初めてカエデからアンヘルを受け取ったときと同じだった。
「ただ私の腕じゃ簡単に修復しただけだから、時間があったら私の実家で見てもらった方がいいかも」
「え?実家ですか?」
「東の島国にあるんだけど、私の父親は世界一の刀鍛冶って謳われている人なのよ」
「そうなんですね!カエデは会ったことあんの?」
「いや、お母さんの実家には行ったことないわね」
「まあ海を越えて行かないとダメだから、行こうと思えば長旅になるわよ」
「わかりました!ありがとうございます!」
俺はアンヘルを腰に挿す。
「うん!!やっぱりカッコいいな!!」
やっぱりアンヘルとディアブロの2本を挿している方がしっくり来るな。
「お母さん、私達明日魔王城に向かうわ」
「そう?もう少しゆっくりして行けばいいのに......」
「そうは言ってられないのよ、もしお父さんが帰ってきたらよろしく言っておいて」
「わかったわ、カエデをよろしくねロイくん」
「わかりました!!」
「もう......それじゃ今日はゆっくり休んで、明日出発するわよ」
こうして、オルトルバでの戦いが終わった。
結局、光の魔力玉は帝国軍の手に落ちた。
残りの6つの魔力玉は何としても勝ち取らないと......
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