第144話 恋煩い
コアネールとポニスが城の前を歩いていた。
「ではすいませんが明日からお願いしますポニスさん」
「はい!任せるッスよ!水の魔力玉は必ず手に入れるッス!」
「それは頼もしい限りで......ん?」
コアネールが城の近くのベンチを見るとリコが座っていた。
「すいませんポニスさん、あそこの田舎娘と少し話してくるので先に城に入ってもらっててもいいですの?」
「了解ッス!!」
そう言ってコアネールはリコの方へ歩いた。
「リコ、ごきげんようですの」
「あ、コアネールさん、へへ、ごきげんよう」
挨拶を返すがどこか浮いているリコ。
「こんなところでどうしたの?」
「いえ、特に何もないけどボーッとしてた」
「何だか顔が赤いですわよ」
「そうかなー」
コアネールはリコをジーッと見つめる。
「......」
「いい天気だねー、もう夕方ですけど」
「王子様と何かあったの?」
「ふ、ふえ!?な、何が!?って言うか王子様って誰!」
「なるほど、どこまで行きましたの?Aした?Cまでいった?」
「そこまではいってないですよ!って言うかコアネールさん表現が古い!」
「冗談ですの、本当は何があったの?」
「じ、実は......」
リコは今日あったことをコアネールに話した。
「なるほどなるほど、デートしたと」
「デートではないと思うけど......うん」
「っで?手ぐらいは繋いだの?」
「つ、繋いでないですよ!私はそういうのじゃ......」
「ん?リコはもっと親しくなりたいと思わないですの?」
「い、いえ......そんな、私はだって男の人とお付き合いしたことなんてないし......田舎者だし......それにロイさんにはカエデさんがいるし」
「まあ最近はカエデさんだけではなくレイカちゃんもですしサイさんもですし他にも色々ライバルがいらっしゃるみたいだけど」
「......」
ズーンと暗い表情になるリコ。
「ま、まあ......今の世の中女だからと受けの姿勢では幸せは掴めないものですのよ、肉食系女子ってやつです肉食系女子、特にロイさんみたいな人は押してやらないとダメですわ」
「そ、そうですよね......でも私はみんなが幸せになってほしいです」
「全く......そんなことでは私がロイさんをこのセクシーボディで誘惑してしまいますわよ」
「......」
「何ですのその顔は」
「と、とにかく!!私はこのままで大丈夫なんです!!ゆっくりで良いんです!!」
リコは髪にヒマワリのヘアゴムを付ける。
「何ですかそれ」
「良いんです!!それじゃコアネールさん、城で皇帝選挙の作戦会議ですよ!!」
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