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第142話 世界の情勢

「まず今世界の戦力は大きく4つに別れています」


「4つ?帝国軍と魔王軍だけじゃなくて?」


「はい、今回の皇帝の退位、そしてG3の台頭から大きく世界の戦力は変わりました」


コアネールさんからの説明はこうである。


4つに別れた内の2つは帝国軍の制圧派と友好派だ。


制圧派は積極的に魔王軍を制圧し、帝国軍で世界を取ろうという考えの派閥である。


元皇帝ベイン並びに次期皇帝最有力候補エンバンスはこの派閥で、帝国第一位の都市ニューペルシアルや第三位の都市リバーゴッツなどがこの派閥である。帝国の約8割がこの派閥に属する。


そして、戦力は各都市の兵士に加えて、現キャプテンサイガが率いるバスターズ、諜報部隊の忍者部隊、そして最高戦力のG3を保有する。


そして、友好派は魔王軍と争うのではなく友好関係を結び平和を目指す派閥である。


友好派にはこの帝国第二位の都市サンベルスなどが属していて、帝国の約2割ほどがこの派閥に属する。


戦力はサンベルスの兵士や各都市の兵士に加えて、コアネールさんが従えているカード、そして俺達である。


そして、世界の戦力の3つ目が魔王軍である。


トップは言わずもがな我らが魔王レイカ・ユミナル・ダーク様である。


魔王四天王の第2魔将の抜き足のキザ、第3魔将の灼熱豪傑のゴラド、第4魔将の雪女サイを中心に魔王軍の兵士達が戦力である。数は少ないが1人1人の戦力が非常に高い軍隊だ。


そして、魔王軍は第1魔将の絶対防御のランドの休養を発表した。理由は持病の痔が悪化してのことだと言う。恐らく魔王様の嫌がらせだと考えられる。


もう1つ気がかりなのは元ジョーカーリアの存在だ、リアは魔王様についていっているとの手紙が届いた。恐らくリアは魔王軍に加担している。


それが魔王軍の戦力である。


そして、最後4つ目の世界の戦力は革命軍である。


規模は他の戦力に比べると見劣りするが、リーダーのヴァルロを始めとした元魔王軍第1魔将ランドさん、謎のメイドのスカーレット、全員曲者揃いである。


そして、世界一悪名高い賞金稼ぎ軍団山猫山賊団が革命軍に加わった。


もはや世界が第3勢力と認めざるを得ない戦力となっている。


これが今の世界情勢らしい。


俺はもう1つ気になったことがあった。


世界一の強さを誇るキャプテントップが姿を消した。

彼は一体どこで何をしているのか......


「世界の情勢はこうなっていますの、っで折り入って皆さんに頼みがあります」


コアネールさんはみんなの目を見て言う。


「このままでは帝国軍制圧派と魔王軍の戦争は免れません。そこで我々帝国軍友好派が戦力を付けないといけないですの。私の考えた作戦は2つ、魔力玉を手に入れることと魔王軍と裏で手を組むことです」


「魔力玉?」


「世界に8つあると言われる魔力を増加させる玉のことです。大昔にそれぞれ大賢者と言われた魔法使いが作ったとされる神器ですの」


「それってもしかしてヴァルロが探してた魔力玉と同じ物なのか?」


「ヴァルロって、革命軍のリーダーのですの?」


「ああ、ヴァルロも闇の魔力玉を狙っていた。それで結局所在がわからず魔王様を仲間に引き入れようとしていた」


「なるほど......考えることは同じなようですの、革命軍も戦力が足りず魔力玉と魔王軍の力を借りようとしていた訳ですね。相手の方が一枚上手ですの」


コアネールさんはオデコを光らせる。


「しかし、我々はすでに2つの魔力玉の所在を掴みましたの。火の魔力玉は今エースが取りに行ってます、そして水の魔力玉についてもキングさん、クイーンさんが取りに行っています。その他、雷、氷、地、風、光、闇の魔力玉に関しても調査中ですの」


「ちょっと待って」


カエデがコアネールさんの言葉を遮った。


「私、光の魔力玉の場所知ってるわ」


「ええ!?本当ですの!?」


「うん、光の魔力玉は代々勇者の家系が管理することになってる。小さい頃故郷で見たこともあるわ」


カエデは思い出すように言った。


「カエデって本当に勇者の末裔だったんだ......」


「う、うっさいわね、私は本当のことしか言ってないわよ」


「んー、ちょっと待ってくれいデカケツの姉ちゃん」


ジャックが手を上げて口を開けた。


「何よ?って言うかデカケツって言わないで」


「ケツデカの姉ちゃんは勇者の末裔なのか?」


「だからそうって言ってるでしょ」


「だけどケツデカの姉ちゃんは雷魔法使いだよな?勇者の家系はみんな光魔法使いって聞くぜ?」


そう言うジャックのオッサン。


確かに伝説上の勇者は光魔法を使ったとされる。そして、カエデの父ギンは光魔法使いだった。


「さあ?わからないわ、お父さんに聞いたことはあるけどたまにはそういうこともあるんじゃないかって言われたわね」


「ギン適当だな......」


「そんなもんなんかねー、申し訳ねーな気になったもんで」


ジャックはコアネールさんに話を続けてくれと促した。


「そうですわね、それに一つ追加で連絡が入りましたの。水の魔力玉を奪取しに向かったキングさん、クイーンさんから予期せぬ出来事が起きたと連絡がありました」


「予期せぬ出来事?」


「はい、なので今から増員を送ろうかと思っています」


コアネールさんはみんなを見る。


「では水の魔力玉の奪取をポニスさん、ジャックさんにお願い出来ますか。光の魔力玉はカエデさん、ロイさんにお願いしたいです」


そう言うコアネールさん。


またカエデと旅が出来るのか!しかもカエデの故郷に行けるなんて!願ったり叶ったりだな!


「あれコアネールさん、私はどうすればいいですか?」


リコちゃんが言った。確かにリコちゃんは割り振られていない。


「リコはサンベルスに残り皇帝選挙の準備を手伝ってもらいたいです」


「あれコアネールさん、もしかして私がいないと寂しいんですか?」


「これで役割は決まりましたの!では皆さん、何か不備が無ければこれでお願いします」


俺達は全員頷く。


こうして、新たに目的を持って旅をする事になった。

面白い!続きが気になる!今後に期待!


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