第136話 魔王軍、再起
そうして、魔王軍は全員意識を取り戻し、全員の縄をほどいた。
意識を取り戻した魔王軍のメンバーはレイカの方を向いて、正座した。
「魔王様......この度の不覚......何とお詫びを申し上げれば良いか」
ゴラドを中心に魔王軍は頭を下げる。
「大切な魔王城を魔王様、ランド様、キザ様、サイの留守中に制圧されてしまうなど......このゴラド一生の不覚です」
「いいよそんなの、こうやってみんな生きているんだからさ」
そう言って笑うレイカ。
魔王軍は全員涙ぐんだ。
「魔王様......」
「仕方ないよ、相手が相手だもん、僕も負けたし」
そう言ってチラッとリアを見ると、恥ずかしげに顔を反らす。
「とにかく、無事で良かったよ」
「良くありません!!」
その瞬間、レイカの言葉を遮るようにサイが叫んだ。
「サイちゃん?」
「いくら魔王様やランド様がいないからって、簡単に制圧されていて何が魔王軍ですか!!」
「で、でもそれは......」
「魔王様は優しいから許してくれますが、帝国軍や革命軍、敵はどんどん強くなってます!!それなのに魔王軍だけ遅れを取る訳には行きません!!」
「ま、まあ......」
「私も革命軍に敗れ役に立てなかった......少し我々は魔王様やランド様に甘えすぎていた!!これからは研鑽し強くならねば、どんどん役立たずになっていくだけだ!!」
サイは悔しそうに拳を握る。
それを見て、魔王軍は目付きを変えた。
「我々は最強の魔王軍、このままではダメだ!帰って魔王城を修復し、鍛練するのだ!もう帝国軍、革命軍に負けないために」
それを聞き、魔王軍は頷く。
「それは僕もだよ、魔王軍の長としてみんなを守る立場じゃないといけない。それがペチャパイジョーカーに負けてるようじゃいけないよね」
「ちょ」
「僕も強くなるから、みんなでまたやり直そう。新生魔王軍ここに誕生だよ」
「「「おおー!!!」」」
こうして魔王軍も再起するのであった。
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