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第134話 脱出、アルガンド城

「ハア......ハア......」


その頃、ロイは1人、アルガンド城の最上階で最強兵器G3と戦っていた。


身体はボロボロになり、剣を杖にして辛うじて立っている。


「思ったよりしぶといなお前」


ゲルガーは余裕の表情で言う。


「くっ......うるせぇ」


ロイは剣を構えた。


「うおらっ!!」


目の前のG3に向かって剣を振り下ろすロイ。


しかし、G3は剣を手で掴む。


「ハッハッハー!!お前のような小僧ごときがG3に敵うものか!」


「くっ!」


「......」


バシッ!!


G3は無言で剣を掴みながらロイの腹を殴った。


「ガハッ!!」


そして、G3はロイの頬に回し蹴りを当てる。


「ぐああああっ!!」


ドガッ!!


ロイは吹き飛び壁にぶつかった。


「グハッ!!」


そして、四つん這いになり、吐血する。


「ハア......ハア......」


ロイはここまで来るのに連戦に連戦を重ねている。


とっくに体力の限界が来ていた。



「ク、クソ......もう十分だろ」


その瞬間、G3はロイに手を向けた。


「まずい!!」


ドガァァァァァァァァン!!!


ロイはとっさに避けたが壁が爆発し、ロイは吹き飛ばされる。



「くっ!」


倒れ込むロイだったが、瓦礫を退かし、立ち上がろうとする。



「っつ!!」


激痛が走る足を見ると、足は曲がらない方向に曲がっていた。


「う、嘘だろおい......」


「ハッハッハー!!まだまだ力を出しきれていないようだが問題無さそうだ」


ゲルガーはG3を見る。


そのG3は緑色の髪をしていて、他の2体はそれぞれ赤い髪と青い髪をしていた。


「お前の名前はエメラルドだ、いいな?」


「......は、い」


静かに頷くエメラルドと呼ばれたG3。


「さて、もう遊びはいいだろう、そこのネズミを排除せよ」


「はい」


エメラルドはまたロイに手を向ける。


「クソッ!!」


ロイは避けようとしたが、折れた足の痛みで動けない。


「お、終わりか......」


ロイは肩を落とす。


「ロイーーーーーーーー!!!」


「え......」


その声は破壊された壁の向こうから聞こえてきた。


その先には飛行船が飛んでいた。


「あれは......シルバーサーカス団の」


「ロイ!!こっちに飛び移りなさい!!」


そして、飛行船の扉を開けて必死に手を伸ばすカエデの姿があった。


「カ、カエデ!?」


「早く!!時間がないわ!!」


「あ、ああ!!」


ロイはゲルガーとエメラルドの方を見る。


「てな訳だ、あばよ!!」


ロイは横にコロコロ転がり、壁の穴から外に跳んだ。


「ちょ、ちょっと!!もっと跳ばないと届かないわよ!!」


「悪い!足が折れてて跳べねーんだわ」


「届けー!!」


落ちるロイに必死で手を伸ばすカエデ。


ロイもカエデに向かって手を伸ばした。


パシッ!!


カエデはロイの手を掴む。


「と、届い.....た?」


しかし、カエデは飛行船から飛び出し落ちそうになる。


「バ、バカ!お前まで落ち......」


「危ないです!!」


だが、後ろからリコが手を伸ばし、カエデの足を掴んだ。


「リコちゃん!?」


「全く、手がかかるですの!!」


そのリコを後ろからコアネールが掴み引っ張る。


「みんな無茶し過ぎよ!!」


そしてその後ろからミズキも加わる。


「おい、姉貴!早く引っ張りあげてくれ!」


飛行船の操縦席にはフウカの姿があった。


「ミズキさん、フウカさんまで」


「行くわよ!!みんな引っ張って!!」


みんなが引っ張り上げ、ロイは飛行船の中に上がる。



「よくやったな、ロイ」


そして最後ギンがロイの手を掴み、引っ張り上げた。


「ギン......みんな、ありがとう」


「よし!!ミッションコンプリート!!退散するぞ!!」


フウカは舵を回し、アルガンド城から遠ざかっていく。


「逃げられてしまったか......」


それを城の中から見つめるゲルガー。


「まあいい、あんな小僧どもに何が出来るか」

面白い!続きが気になる!今後に期待!


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