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第130話 共闘

「ガハッ.......ひめ.........さま...」


トップは仰向けに倒れた。


「トップ......」


ロイはトップを見つめながら呟く。


「トップ!!この私に恥をかかせてくれましたわね!!」


倒れたトップに向かって叫ぶロゼーリア。


「今を持ってあなたを私専属の騎士とバスターズを解任と致します!!二度と私の前に姿を見せないで下さい!!」


そう言って城の奥へ入っていくロゼーリア。



「アイツ......トップは誰のために戦って」


「敵に同情するのは得策とは思えないね、ロイ」


ヴァルロはロイの前に立つ。



「チッ、気に食わねー」


「放っておけ。帝国の最大の盾は突破した、後はレイとジョーカーを助け出すだけだよ」


「ああ、わかってる」


ロイはディアブロと折れたアンヘルを懐に戻す。


「再会したらカエデに謝らないとな......」


「まさかアンヘルをへし折るとは......あの男は規格外だね」


倒れたトップを見ながら言うヴァルロ。


「まあそれは後だ。リアと魔王様を助けに......ぐっ!!」


ロイは立ち上がろうとしたが、すぐに片膝を付く。


「どうした?」


「い、いや、何でもねぇ」


ロイはトップに斬られた肩と目を押さえる。


「結構深く斬られたか、それにあの光を爆発させるような光魔法は相当な魔力消費があるようだな」


「......も、問題ねぇ、早く魔王様達を助けに」


ロイは何とか立ち上がる。


しかし、すぐに倒れ込む。


「ハア......ハア......クソ!!」


「......」


それを見てヴァルロはロイの肩に手を置く。


そして、自分の魔力をロイに流し込んだ。


「お前......何を」


「少しだけ魔力を分けてやる、魔族の魔力は治癒能力がある」


「え......」


すると、みるみるロイの魔力は回復し、傷は癒えていく。


「凄い......」


「だが完璧ではない、一時的に魔力不足と身体の傷を癒しただけだ。お前の身体はすでに限界だ、無理をすれば本当に死ぬからな」


そう言って手を離すヴァルロ。


「すまん、一応礼を言っておく」


「僕は妹を助け出したいだけだ、存分に利用させてもらうよ」


「ああ、それで良い。じゃあさっさと助けに行くか!」


そう言って立ち上がり、城に向かって全力疾走で走っていくロイ。


「アイツ、僕の話聞いていたのか......」


そう呟き倒れるトップの方を向くヴァルロ。



「トップ、意識はあるんだろ」


「......」


「どうだ、主にも捨てられたんだ、僕の仲間にならないか?」


「......」


「君は帝国軍に拘る理由なんてないんだろ?」


「......私の命は......姫様の...ため......」


目を瞑りながら呟いたトップ。


「そうか、なら仕方ないね」


そう言ってヴァルロはロイを追いかけた。

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