表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

114/260

第114話 妄想の達人

その頃、カエデと助太刀に来たメイドMはカードの3人を見つめる。


「カエデ様、まだ戦えますか?」


「当たり前でしょ、こんなの掠り傷よ」


「そうですか、なら共に戦いましょう」


「言われなくても」


カードの3人もカエデとメイドMを見つめる。


「何だ?また変なのが現れたな」


「俺が気配に気付かないなんて、何者かわからねーが気をつけるべきだねぇ」


「まだ3対2だ、早いところ片付けるぞ」


キングはカエデ、メイドMの方に手を翳す。


すると、またしても地面から鋭い氷の刃が発生した。


シュンッ!!


しかし、カエデとメイドMは一瞬にして消えた。


「な、何!?消えた!?」


そして、キングの真後ろに現れる。


「これは......」


「カエデ様、今です!」


メイドMは背後からキングに向かってナイフを投げる。


「キング!!後ろだ!!」


「なっ!!」


それに気付いたジャックが大声を上げる。


キングは咄嗟にナイフを避けた。


「良くわからないけど、これが貴方の能力なのね!!」


カエデはナイフを避けバランスを崩すキングに斬りかかる。


「ハアッ!!」


「チッ!!仕方ないな!!」


キングは目の前に氷の結晶を発生させる。


それは破裂し、無数の氷の破片が飛び散る。


「あっ!!」


「くっ!!」


カエデとキングはその破片を受け、後退した。


「カエデ様!大丈夫ですか!?」


「ええ、これぐらい平気よ」


「安心してる暇はないぜぃ」


その瞬間、ジャックがカエデに斬りかかった。


「くっ!!」


キンッ!!


カエデは辛うじて刀でジャックの剣を防いだ。


「テメーら良くもやりやがったな!!」


そのジャックの背後からクイーンがジャンプして拳を振り上げる。


「オラッ!!」


ドスンッ!!


その拳をメイドMが両手で受け止めた。


「なっ!俺のパンチを素手で......」


「ハッ!」


メイドMは回し蹴りを放ち、クイーンとジャックもろとも吹き飛ばす。


「グハッ!!」


ズザザッ!!


クイーンとジャックはキングの横に着地した。


「くっ!おいおい、あのメイドの背の高いお姉ちゃんめちゃくちゃ強いな」


「ああ、あの瞬間移動する技にあの体術、只者ではないな」


「オメー何者だ?」


クイーンはメイドMに向かって聞いた。


「私は何の変哲もない普通のメイドです」


どう見ても普通じゃないとメイドMを見ながら思うカエデ。


「ほ、本当に貴方何者なの?」


「普通のメイドのお姉さんです」


「どう見ても普通じゃないわよ......」


普通と言い張るメイドМに呆れるカエデ。


「あんな手練れが無名なんておかしいな」


「まあいい、何にせよ今はアイツを倒さないといけないな」


「そうだな、あの貧乳白髪のクソガキよりあのデカいメイドバカボケ瞬間移動女の方が要警戒だ」


それを聞いて、苦笑いするカエデ。


「無茶苦茶言われてるわね私達......」


「デカいのは遺伝です」


「スタイルが良くて素敵だと思うけど」


それを聞いて、じっとカエデを見るメイドМ。


「可愛いこと言ってくれる妹ですねカエデ様は」


「だから何なのよその妹って......」




















その頃、ロイとエースは......


「読心術......厄介だな」


ロイはエースを見つめる。


「無理ですよ。貴方の行動は筒抜け、オマケに大きな実力差がある、貴方に勝ち目はありません」


「うっせーな!やってみねーとわかんねーって言ってんだろ!!」


ロイは再びエースに斬りかかった。


「くらえ!!」


ロイはディアブロを振り上げた。


「に見せかけてこっち!!」


ディアブロを引き、アンヘルで突きを放つロイ。


しかし、エースは簡単に避ける。


そしてエースは避けながら剣を振るった。


「グアッ!!」


ザシュッ!!


エースの剣はロイの肩を捕える。


「グッ!!」


ロイは肩を押さえながら後退した。


「無駄な殺生は避けたいです。貴方は魔王軍関係者ではありません、出来れば退いてください」


「うるせーなお前、舐め腐りやがって!」


ロイは肩の血を拭い、剣を構える。


「こうなったらしょうがねぇ、お前の読心術、破ってやるよ」


「ハッ!貴方に僕の読心術が破れるはずがありません、僕の読心術を破った者は今まで一人もいません」


「うおおおおお!!」


ロイはまたしてもエースに斬りかかる。


「全く......単調ですね」


エースはロイに心を読んだ。


すると、サイの大きな胸が写し出される。


「ええっ!?」


「オラッ!!」


ザシュッ!!


エースは咄嗟に避けたが、ロイの剣はエースの髪を掠めた。


「な、何ですか今のは!?」


「まだまだ!!」


ロイは回転しながらもう1回剣を振るった。


(くっ!!もう一度読心術を......)


エースはロイの心を読む。


そこにはカエデのお尻が写し出された。


「う、うわ!?」


「ハアッ!!」


ロイの剣はエースの肩を掠めた。


エースは肩を押さえながら後退する。


「ハア......ハア.......な、何ですかさっきからスケベなことしか考えてないじゃないですか!!」


「ハッ!!昔から妄想において俺の右に出る者はいねーよ、お前の読心術敗れたり!!」


「も、妄想!?この真剣な戦いの場でそんなスケベなこと考えてる意味がわかりません!!」


「俺はいつだってスケベなこと考えてるぜ?ほら」


ロイの心からはサイの胸、カエデのお尻、レイカの太ももが写し出された。


「う、うわ!!魔王のそんな!良くないですよ!!そしてそれぞれの一番良い部分を的確に妄想している!!」


「クックック、俺はいつどこでもスケベ妄想が出来る。それこそ戦いの場や何なら葬式でもスケベ妄想が可能」


「くっ......何なんだこのデリカシー0の変態男は......」


「カッカッカ!!デリカシーなんて無ければ無いほどいいのさ!!」

面白い!続きが気になる!今後に期待!


と思っていただけたら


下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。


面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちを残していただくと嬉しいです!


ブックマークもいただけると本当にうれしいです。


何卒よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ