第105話 アルガンド城へ
サイは説明した。
ロイとは途中まで一緒にいたが、修業のため離れ、自分1人で魔王城まで来たこと。
魔王城には2日前ほどに到着したが、すでに半壊状態だったこと。
魔王城の者達はその場で倒れていて、ケガ人は至急城下町の病院へ連れて行ったこと。
そして、ゴラドを含めた何人かはいなくなっていたこと。
「そうだったんだね......」
瓦礫に座りながら話すレイカとサイ、それを少し離れた位置で見ているカエデとリコとコアネール。
「はい、ケガ人はいましたが残っていた者は全員無事です」
「そう......良かった」
レイカは安堵の表情を浮かべる。
「それで襲撃してきたのは?」
「はい、やられた魔王城の者に聞いたところ、襲撃してきたのは帝国軍のカードでゴラド様はカードのジョーカーにやられたとのことです」
「カード......アイツらか」
レイカは握り拳を握る。
「まさか我々がいない間にこんなことをしてくるとは、やってくれますね」
サイも鋭い目つきで怒りの表情を見せた。
「うん、この仇は必ず討つ。そして連れて行かれた皆も取り返す」
「はい、襲撃されたのは3日前、あれだけの人数を運んでいるのだからそう遠くまでは行ってないはずです」
「そうだね......それなら帝国軍と魔王軍領土の境付近にある帝国軍のアルガンド城、そこに連れて行ってる可能性が高い」
「アルガンド城ですか......あまり良い気はしませんが、魔王様、どうなさいますか?」
「勿論今から助けに行くよ。サイちゃん、一緒に来てくれる?」
「当然、お供致します」
「よしっ!!」
レイカとサイは立ち上がった。
「カエデ、リコ、コアネール、饗して上げられなくてごめん。3人は城下町の宿に泊まっててくれないかな?帰ってきたら必ずお礼するから」
「「「......」」」
3人は無言で立ち上がった。
「何言ってんのよ、旅は道連れって言うでしょ」
「もうレイカちゃんは友達ですから、友達のこと放っておけないです」
「ここまで来たら最後まで付き合いますわよ」
3人はレイカを見て言った。
「何言ってるの、ここからは帝国軍との戦いだし、危険な戦いになるんだよ!」
「そんな危険な戦いにレイカだけ行かせる訳にはいけないでしょ」
それに頷くリコとコアネール。
「み、みんな......」
レイカは涙ぐむ。
それを見て微笑むサイ。
「ありがとうみんな!!じゃあ美少女5人アルガンド城目指して出発だー!!」
「「「おーーー!!」」」
「び、美少女......」
腕を勢いよく振り上げる4人と1人年齢差があり困惑しているサイだった。
面白い!続きが気になる!今後に期待!
と思っていただけたら
下にある☆☆☆☆☆から、作品への応援お願いいたします。
面白かったら星5つ、つまらなかったら星1つ、正直に感じた気持ちを残していただくと嬉しいです!
ブックマークもいただけると本当にうれしいです。
何卒よろしくお願いいたします。




