24 突撃!
その後に紳士クンも続く!
そしてそれに気づいた隠子が、
「何ぃっ⁉」
と声を上げるのが早いか、令が撫子の体に抱きつき、隠子から引き離そうとした!
「このっ!」
それを阻止しようと、隠子が手に持ったナイフを令に振り上げる!
するとその隠子に、後ろから突進してきた紳士クンが、
「うぉおおっ!」
と声を荒げながら飛び掛った!
そのおかげで隠子のナイフが令をかすめる事はなく、
隠子と紳士クンはそのままもつれるように床に倒れ込んだ!
「くっ!このっ!離せ!」
隠子はそう言いながら紳士クンの体を離そうとするが、
紳士クンは必死に隠子の両手を押さえ込んだ。
すると隠子は紳士クンの額に頭突きを入れ、一瞬紳士クンが怯んだ隙に、
「があぁっ!」
と叫びながら、紳士クンの体を突き飛ばした!
「うわっ⁉」
そのまま床に尻もちをついた紳士クンはすぐに立ち上がろうとしたが、
「動くんじゃねぇっ!」
と、鬼の形相をした隠子が、その紳士クンの額にナイフを突きつけた。
「くっ・・・・・・」
流石の紳士クンも、この状況では動く事ができなかった。
そんな中隠子は、完全にキレた口振りで叫んだ。
「マッタクどいつもこいつも俺の邪魔をしやがって!
こうなりゃてめぇからぶっ殺してやる!」
「紳士ぃっ!逃げてぇっ!」
隠子の言葉に撫子が思わずそう叫んだが、
この状況でその事にツッコミを入れる者は誰も居なかった。
一方目の前にナイフを突きつけられた紳士クンは、
撫子の言葉を聞いても逃げようとはしなかった。
腰が抜けて動けないという訳ではない。
彼は自分の意思でそうしているのだ。
(こんな、女の子の格好を利用して悪い事する奴なんかに負けたくない!)
その想いが、紳士クンの闘争心と怒りをかき立てているのだ。
そんな紳士クンの目つきにカチンときた隠子は、
「何だその目はぁっ⁉」
と叫びながら、紳士クンの顔を思い切り蹴り飛ばす。
紳士クンはその反動で床に倒れこむ。
その紳士クンに隠子は持っていたナイフを振りかざし、
「死ねぇっ!」
と声を上げながら、紳士クン目がけてそれを振り下ろした!
「やめてぇえええっ!」
撫子が悲鳴に近い声を上げる。そしてそれとほぼ同時に、
隠子の耳に、別の言葉が聞こえた。




