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紳士クンの、割と不本意な日々  作者: 椎家 友妻
第五話 紳士クンの危機
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19 保健室の前

という訳で、菫組の一行は、担任の愛雛先生に連れられ、

校舎一階にある保健室にやって来た。

するとその入口の前に、副会長の太刀と、会長の令、

そして撫子に扮する紳士クンが立っていた。

 太刀は保健室にやって来た生徒達に対して言った。

 「それでは今から身体検査を行う。

各自保健室で検査を受け、それが終わった者は速やかに教室に戻るように」

 「何でここに生徒会の人が()るんやろ?」

 笑美が、紳士クンに扮した撫子に小声で話しかけてきた。

それに対して撫子はぎこちない笑みを浮かべながら答える。

 「さ、さあ?何でだろうねぇ?」

 するとその笑美と撫子に対し、

 「そこっ!私語は慎め!」

 と太刀から叱責が飛んだ。

 「す、すみません!」

 「ごめんなさい・・・・・・」

 恐怖に身を縮める笑美を撫子。

特に撫子は、一瞬正体がバレてしまったのかと思い、頭から血の気が引いた。

だが太刀はそれには気が付かなかった様子で、すぐに撫子から目を逸らし、

 「それでは順番は自由でいいから、各自保健室で検査を受けるように!」

 と言って、保健室に入って行った。

それを見てホッと胸を撫で下ろす撫子。

そんな中愛雛先生が、

 「検査が終わった人は、教室で自習ね」

 と言うと、クラスの生徒達が、

 「やった!」

「ラッキー!」

 等と声を上げ、先を争うように保健室へと入って行った。

その人の波に乗り遅れた撫子は、入口の外で順番を待つ事になった。

するとその時、太刀のお供で来ていた令と紳士クンに目が合った。

令は撫子に楽しそうにウインクをし、紳士クンはひきつった笑みを浮かべた。

それに対して撫子も、ひきつった笑みで返すのが精一杯だった。



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