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紳士クンの、割と不本意な日々  作者: 椎家 友妻
第五話 紳士クンの危機
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11 撫子には伝わった

すると次の瞬間、隣で黙って令の話を聞いていた撫子が、

 「うゎああん!」

 と声を上げて、やにわに泣き出した。

 「えぇっ⁉ど、どうしたのお姉ちゃん⁉」

 驚きの声を上げる紳士クンに、撫子は鼻をすすりながら言った。

 「うぅっ、ぐすっ、今の令お姉さまの話を聞いてて、

もし、紳士も何処か遠い外国へ留学したらって思うと、

何だか悲しくなっちゃって・・・・・・」

 「ナッちゃん!あなたなら私の悲しみ、分かってくれると信じていたわ!」

 令はそう言って、撫子をガバッと抱き締めた。

 「令お姉さま!」

 「ナッちゃん!」

 「あのぅ・・・・・・」

 熱い抱擁を交わす令と撫子を眺めながら、紳士クンは心の中でこう思った。

 (何なのこれ?)

 紳士クンはどうすればいいのか分からなくなっていた。

著者自身、この先どうすればいいのか分からなくなっているほどである。

そんな中撫子は令から身を離し、紳士クンに向かって言った。

 「じゃあこの話は終わりにして、本題に戻るわね」

 「え⁉そうなの⁉」

 まだ腑に落ちない事だらけの紳士クンだったが、撫子は構わず続けた。



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