3 ヒモパン以外の大事な事
そして撫子がヒモパン以外のある事に気づき、太刀に言った。
「そういえばこの画像って、どれも凄く近距離で(・・・・・・)撮られていますね」
撫子の言葉通り、そのいずれの画像も、
カメラが被写体の女子生徒に近い所で撮影されていた。
更衣室の画像なら、カメラはその更衣室の中で。
スカートの画像なら、その被写体のすぐそばで。そして太刀は続けて撫子に尋ねた。
「これはつまり、どういう事か分かるか?」
「え?えーと、つまりこれは、これを撮影した人物が、
撮られた女子生徒のすぐ近くに居たという事で、もしそれが部外者なら、
その場に居た皆が気づくはずだから・・・・・と、いう事は、まさか!」
ハッと気づいて言葉を詰まらせた撫子に代わり、令が静かに言った。
「内部の人間の犯行って事?」
「そうだ」
太刀は頷いてパソコンの電源を切り、令達の方に向き直った。
その太刀に撫子が声を荒げた。
「そんなバカな⁉という事は、この学園の女子部の生徒か先生が、
こんな事をしたって言うんですか⁉どうして同じ女子なのにこんな事を⁉」
それに対して太刀は、変わらぬ冷静な口調で言った。
「誰も、女が(・)犯人だ(・)と(・)は(・)言って(・・・)ない(・・)ぞ」
「へ?」




