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2 この学園に、ヒモパンを穿いている子が居る
すると撫子は慌てて取り繕った。
「あ!いや!今のは冗談ですよ冗談!
太刀お姉さま程女性らしい方はそう居ませんよ!」
「お前、また左の目尻がひきつっているぞ」
「い、いやだなあははー!そ、それより、一体誰がこんな事をしたんですか?
まさか、部外者がこの学園に侵入して?」
「いや、それはない。この画像をもっとよく見てみろ」
太刀はそう言って画面を指差した。
そして令が更に画面を覗き込み、何かに気づいた様に
「あっ!」と声を上げた。
「何か分かりましたか?」
撫子の問いかけに、令は至極真剣な口調でこう答えた。
「この子、ヒモパンを穿いているわ・・・・・・」
「そんな所を見ろと言ってるんじゃない!」
太刀は怒りの声を上げたが、令はうっとりした表情でこう言った。
「一体誰にこのヒモをほどいてもらうのかしらね~」
「アホか!中年オヤジみたいな事を言うな!
そうじゃなくて、この画像が撮影された状況をよく見てみろと言っているんだ!」
太刀に怒鳴られた令と撫子は、改めて画面を覗き込んだ。




