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紳士クンの、割と不本意な日々  作者: 椎家 友妻
第四話 紳士クンの部活動
64/103

6 オカルト研究会の初仕事

という訳で放課後。紳士クン達三人は、旧校舎の前に集合した。

 「ほ、本当に入るの?中、凄く暗そうだよ?」

 夕方になり、より気味の悪さをかもし出す旧校舎を前に、紳士クンが不安げに言った。

それに対して華子はこう答える。

 「だからこそいいんじゃないですか。

幽霊はやはり、ある程度暗くならないと姿を見せないでしょうから」

 「ボクとしては、そっちの方がいいんだけど・・・・・・」

 「大丈夫やって!どうせ幽霊なんか出ぇへんから!

出るとしても、メズミとかゴキブリくらいや」

 げんなりする紳士クンに、笑美は明るく笑って言った。

その笑美に、華子は口を尖らせながらこう返す。

 「そう言っていられるのも今のうちです。

とにかく今日はオカルト研究会のメンバーが、初めて全員揃っての活動です。

皆さん、気を引き締めてくださいね」

 「おーっ!・・・・・・ってちょっと待ちぃや。

何でウチらはもうあんたの会員になってんねん?」

 「細かい事は気にしないで下さい。さ、行きますよ?」

 華子はそう言うと、さっさと旧校舎の裏手の方へ歩いて行った。

その後に紳士クンと笑美も続く。

 そして校舎裏の鍵が壊れた窓の前に辿りついた華子は、そこで、

 「あーっ⁉」

 と悲鳴にも近い声を上げた。


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