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紳士クンの、割と不本意な日々  作者: 椎家 友妻
第三話 紳士クンの再会
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14 撫子に相談

そして放課後。

 終礼を終えた紳士クンは、一緒に帰ろうと言う笑美と華子の誘いを丁重に断り、

撫子が居る教室へと向かった。

その理由は勿論、兆太郎の事で相談に乗ってもらう為である。 

 紳士クンは今日の昼休み、出会いの館と呼ばれる図書館で、

あの兆太郎と思わぬ再会を果たしてしまった。

この学園には、出会いの館で出会った相手に、

告白の池で告白をすれば、その恋が叶うという噂がある。

もし兆太郎がその事を知っていれば、今日の下校の時にでも、

告白の池で紳士クンを待ち伏せする可能性は非常に高い。

そういう状況になってしまった今、紳士クンがその事を相談できるのは、

撫子をおいて他に居ないのだ。

そして紳士クンは撫子が居る教室の前にやって来た。

そのクラスも既に終礼は終わったようで、教室から生徒がチラホラと出て来ていた。

 (お姉ちゃん、まだ居るかな?)

 そう不安に思いながら、紳士クンは教室の出入り口の端に立ち、ひょいっと中を覗いた。

するとすぐ目の前に、昼休みに図書館で会った、迚摸(とても)(しず)()が現れた。



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