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紳士クンの、割と不本意な日々  作者: 椎家 友妻
第三話 紳士クンの再会
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7 ただの冗談

ズバリな事を指摘され、紳士クンは露骨にうろたえる。

 (も、もしかして、ボクが男だっていう事がバレた⁉)

 そう思ってパニックになる紳士クン。

すると静香は、右手を横に振りながらこう言った。

 「あ、ゴメンナサイ。今のは冗談です」

 「へ?じょ、冗談?」

 「はい、ただの冗談ですから、どうか気を悪くしないでください」

 「ベ、別にそれは、大丈夫ですけど・・・・・・」

 (じゃあどうしてこの人は、ボクにあんな事を言ったんだろう?)

 静香の真意が分からない紳士クンは、必死に考えをめぐらせた。

が、静香はそんな事に構わない様子で紳士クンに尋ねた。

 「ところで、今日は何かお探しの本があるんですか?」

 「え?ああ、いえ、暇つぶしにフラッと立ち寄っただけなんで」

 「そうですか、それではごゆっくりどうぞ」

 「は、はあ、どうも・・・・・・」

 紳士クンはそう言って軽く会釈をし、静香の前から立ち去った。

 (な、何だか不思議な人だったなぁ。あの人、ボクの正体に気づいているのかな?)

 それが非常に気になるところではあったが、それ以上考えても仕方がないので、

紳士クンは図書館めぐりに専念する事にした。



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