2 なにゆえこうなった
さて、その紳士クンはその頃、校舎の屋上に居た。
そしてクラスメイトの笑美と華子に、
胸を撫で回されていた。
「や、やめてよ二人とも!」
「ええやないのええやないの~」
「そうですよ、別に減るものじゃないし」
紳士クンの訴えを全く聞かず、彼の胸を撫で回しまくる笑美と華子。
この事から、撫子の切なる願いは早くも崩れ去ってしまった訳だが、
平日の昼間からどうしてこんな事になってしまったのかというと、
それは今から五分程前、この三人で昼のお弁当を食べていた時の、
笑美と華子のやりとりが発端だった。
華子『と、いう訳で、私達オカルト研究会は、
旧校舎に出ると言われる幽霊の正体を、ぜがひでも突き止めようと思います』
笑美『ていうか勝手にウチと乙子ちゃんをあんたの怪しい会に入れんといてくれる?
ウチらは別に幽霊なんか見たくないし』
華子『何を言いますか。そんな事ではあなたの人生は、
その胸と同じ様に平らで薄っぺらなものになってしまいますよ?』
笑美『やかましいわ!人生とおっぱいの薄さは関係ないやろ!
大体おっぱいが薄いのはあんたも一緒やないか!』
華子『確かに私もそんなに大きくはないですが、少なくともあなたよりは大きいはずです』
笑美『いーや!ウチの方があんたよりグラマーやね!』
乙子(こ、こういうのを、どんぐりの背比べって言うのかな?)
華子『分かりました。そこまで言うのなら、お互いに触りあって確かめてみましょう』
笑美『よっしゃ、望むところや』
乙子(な、何か大変な事になってきた・・・・・・)
華子『それではまず、乙子さんの胸から触らせてもらいましょう』
笑美『そうやな』
乙子『え?ええぇっ⁉何でそうなるの⁉』
華子『この際ですから、この三人の中で誰が一番胸が大きいのか、
ハッキリさせておこうと思いまして』
笑美『そしておっぱいが一番大きい子が、この三人のリーダーになるんや』
乙子『む、胸の大きさなんてどうだっていいじゃないか!
しかもそれでリーダーを決めるってどうなの⁉』
華子『つべこべ言わずに胸を触らせてください』
乙子『そ、そんなご無体な!』
笑美『大丈夫、後でウチらのも触ってええから』
乙子『そ、それはそれで困るよ!う、うわあっ⁉』




