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紳士クンの、割と不本意な日々  作者: 椎家 友妻
第二話 紳士クンの乙子ちゃんな日々
37/103

17 トイレの中で戸入野華子

「あ、同じクラスだったんですね。

スミマセン、ボク、まだクラス全員の名前と顔を覚えてなくて・・・・・・」

 「それは私も同じです。どうか気にしないでください。

それより乙子さんも、この校舎に出ると言われている幽霊を探しに来たんですか?」

 「い、いやいや、ボクはその、たまたま近くを通りかかった時に、

トイレに行きたくなったから・・・・・・」

 「そうですか、それは残念です。もしそういう事に興味があるのなら、

私が創った『エシオニア学園オカルト研究会』の会員になってもらおうと思いましたのに」

 「そ、そういうオカルト関係のものは、ボクは苦手で・・・・・・」

 「分かりました。でもまあ同じクラスメイト同士、

これからご学友としてよろしくお願いします」

 そう言って華子と名乗った彼女は、紳士クンに握手の手を差し出した。

 「あ、こ、こちらこそよろしく」

 そう言って紳士クンは、華子と握手を交わした。

 「それでは、とりあえずここを出ましょうか」

 「そうだね」

 そう言って二人は、このまま旧校舎から出た。

 「そういえば、戸入野さんはこの校舎の鍵を持ってたの?」

 「いいえ。一階の窓の中に、鍵が壊れたのがあるので、そこから忍び込みました」

 「バレたら怒られそうだなぁ・・・・・・」

 などという会話をしながら教会の辺りに差し掛かると、前の方から笑美が、

 「あーっ!」

 と声を上げ、猛スピードで紳士クン達の元に駆け寄ってきた。



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