表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紳士クンの、割と不本意な日々  作者: 椎家 友妻
第二話 紳士クンの乙子ちゃんな日々
32/103

12 トイレの前の救世主

「こんな所で何してんのよ?」

 と、そこに通りかかった姉の撫子が、お腹を抱えて悶える紳士クンに声をかけた。

 「お、お、お姉ちゃん・・・・・・

じ、実は、ちょっとお腹が痛くなっちゃって・・・・・・」

 額に冷や汗を浮かべながら答える紳士クン。

そんな紳士クンを見た撫子は溜息をつき、目の前にあるトイレを指差して言った。

 「だったらさっさとトイレに行けばいいじゃないの。その為にここに来たんでしょ?」

 「うぅ、でもたった今、愛雛先生がここに入って行ったから・・・・・・」

 「あのねぇ乙子ちゃん?

前にも言ったけど、これから乙子ちゃんはここで三年間、

一日の半分をここで過ごすのよ?なのにそんな事をいちいち気にしてたら、

卒業するまでトイレに行けないわよ?」

 「で、でもやっぱり、男のボクが女子トイレに入るのは──────」

 「わ!バカ!そんな事言って誰かに聞かれたらどうすんの⁉」

 撫子は慌てて紳士クンの口を塞いで辺りを見回した。

が、幸い周囲には誰も居らず、ホッと息をつき、撫子は紳士クンに言った。

 「分かったわよ。そこまで言うんだったら、

他の人がまず来ないようなトイレに連れて行ってあげるわよ」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ