表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
紳士クンの、割と不本意な日々  作者: 椎家 友妻
第二話 紳士クンの乙子ちゃんな日々
29/103

9 男子が女子校に通う際の問題点・トイレ編

という具合に、いつも体育の授業では苦労をしている紳士クンであったが、

それ以上に苦労をしているのが、トイレだった。

この学園の女子部の校舎は男子禁制なので、トイレも女性用しかない。

仮に男子トイレがあったとしても、

女子の制服を着た紳士クンが男性用トイレに入る訳にはいかない。

かといって元々男子の紳士クンが女子トイレに入るのも、かなり問題がある。

なので紳士クンはこの学園に来ると、トイレに行く事ができないのだ。

姉の撫子は、

 『そんな事いちいち気にしてたら、膀胱炎(ぼうこうえん)になっちゃうわよ?』

 と、気にせず女子トイレに入ればいいと言うのだが、

そんな事をいちいち死ぬほど気にする紳士クンが、

そう簡単に女子トイレに足を踏み入れるなど、できるはずもなかった。

そういう訳で紳士クンはこの学園に入学してからこっち、

一度たりともこの学園のトイレに入った事がないのだ。

少々トイレに行きたくなっても、

男は女性より少し長くオシッコを我慢できると自分に言い聞かせ、

何とか気合で耐え抜いているのだ。

 しかしこの世には、

そういった気合や根性だけではどうにもできない事が星の数ほど存在する。

そしてそれが、紳士クンの身にも降りかかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ