異世界転生した俺が、本当の幸せを掴むまでの物語。
俺、結城雄翔(ゆうきゆうと)は、いたって普通の高校生だ。
今日も授業の復習をし、いつも通りの時間に寝た。
そして、目が覚めると、草原だった。
おい、今何言ってんだこいつって思っただろ。
俺も何言ってんのかわかんねえよ。
あれか?転生か?まず俺死んだのか?
ステータスオープンって言ったらステータス出る系か?
「ステータスオープン」
出た。いやマジか。マジもんの転生か。
名前 結城雄翔 LⅤ1 HP 1000 MP1000
ユニークスキル 使い魔召喚
スキル 鑑定LⅤ10 武器作成
SP100
職業 一般人
こんな感じ。
使い魔召喚ってなんだろ。
鑑定っと。
【使い魔召喚 魔物の魔石(魔物の心臓。場所は魔物によって異なる。)を使い、使い魔を召喚する。】
なるほど。今は持ってないから関係ないな。
今取れるスキルってなんだ?
火属性の魔法欲しいな。
(SPを10使い、火魔法を入手しますか?)
おお、天の声。
yes。
(スキル火魔法を入手しました。)
よっし。早速使える魔法を見てみよう。
見終わりました。これはスキルレベルを上げるのが楽しみになって来たぞ。
お?敵発見。鑑定っと。
名前 ダーク・ウルフ LⅤ5 HP500 MP100
スキル 闇魔法LⅤ1
これが四匹。
よっしゃ、モ○ハンだ!
火魔法LⅤ1、【火弾】
これを四つ設置っと。
で、標準合わせて、ファイア。
お、当たった当たった。
もう一丁。
よし、倒したな。
戦闘シーンが雑だって?大丈夫、今回だけ。
(レベルが2になりました。SPを入手しました。
レベルが3になりました。SPを入手しました。
レベルが4になりました。SPを入手しました。
レベルが5になりました。SPを入手しました。
…略。レベルが10になりました。SPを入手しました。
レベルが10になりました。職業の選択が可能です。
・魔法使い ・剣士)
お、もうレベル10か。
なになに?剣士と魔法使いか。
剣も使いたいから剣士にしょう。
(職業を剣士に変更しました。)
さて、武器作成。剣にしよう。
ちょっとカット。
「『ギャン!?』
はい、これで10匹目―。
(レベルが18になりました。SPを入手しました。
称号 狼の殺戮者を入手しました。
エリアボスが出現しました。)
エリアボス?戦ってみたいな。
もう火魔法はレベル10になって、火炎魔法に進化している。
そして火炎魔法はスキルポイントを使ってLⅤ10にした。
そうしたら、最上位魔法、炎獄魔法が手に入った。
よし、殺、れっつごー。
お?あのでかいのがそれかな?
名前 ブラッディ・ウルフ LⅤ25 HP4000 MP3000
スキル 暗黒魔法LⅤ6 自動回復 威圧LⅤ8
称号 エリアボス
うっし、やるか。
先手必勝。
火魔法LⅤ5、火槍。
お?防がれたな。
闇の壁、か。
なら、火炎魔法LⅤ1、火炎砲。
炎を圧縮した弾丸が飛んでいく。
狼はまた防ごうとするが、俺の魔法の方が強い。
炎の弾丸が闇の壁を貫く。
狼に入ったダメージは?
っチ。まだ四分の三も残ってやがる。
しょうがない。奥の手を使うか。
魔法には、名前を唱えるだけで発動するものと、詠唱が必要なものが有る。
詠唱が必要な物は、通常の魔法より威力は高いが、時間が必要だ。
だから、これで時間を稼ぐ。
火炎魔法、LⅤ6、火炎の壁。
【我、敵を滅する力を欲す。代償は、我の魔力。その力を以て、我が敵を地獄の業火で焼き尽くせ。】
炎獄魔法、炎獄神の滅石(ヘパイトス・メテオ)。
うお、MPの殆どが持ってかれた。
どんな魔法なんだ?
狼の足元に魔法陣が浮かび上がった。
そして、空からメテオが降ってくる。
狼のいた所を中心に、巨大なクレーターが出来た。
うわ、威力やべえ。
(レベルが2になりました。SPを入手しました。
レべルが3になりました。SPを入手しました。
レベルが4になりました。SPを入手しました。
…略。レベルが10になりました。SPを入手しました。
レベルが10になりました。職業の選択が可能です。
ユニークジョブ
固有職業・炎獄騎士)
今回は選べる職業は一つか。
固有職業ってかっこいいな。
じゃ、炎獄騎士でお願いします。
(職業を炎獄騎士に変更しました。)
お?なんか宝箱がある。
開けてみよう。
中に入っていたのは剣だった。赤と黒色の剣だった。
鑑定してみよう。
名前 破滅の神剣|(レ―ヴァティーン) 攻撃力+450
固有能力 封印中
スキル 炎獄魔法付与LⅤ10 暗黒魔法付与LⅤ10 使用者制限LⅤ1~(二段階目固有職業のみ。)
強い。でも、今はまだ使えないみたいだな。
さっき入手したスキル、アイテムボックスにしまっとこう。
もっと強い剣作らないとな。
しばらく武器作成しまくろう。
作っては捨て、作っては捨てを繰り返していると、スキルが神化した。
(スキル 武器作成が、神器作成に進化しました。)
へー。って、は?
結構ヤバいやつゃないか?
神器とは?
(神を殺すのにも匹敵するほどの力を持った武器。破壊不能。)
なんかヤバいスキル手に入れちゃった気がする。
取り敢えず作ってみよう。
神器作成。
MPが殆ど空になった。
さて、剣をイメージした訳だが、どんな風になったかな?
見た目はレ―ヴァティーンと似たような感じだな。
効果は?
名前 神滅の剣(メナスカリバー) 攻撃力+400
固有能力 狂戦士ノ神滅斬(ベルセルク・メナスブレード)
スキル 万物の破壊者 自動成長
いや、チートだって。
ちなみに狂戦士ノ神滅斬ってどんな効果だ?
(神と敵対する時に限り、攻撃力が12倍に上がり、戦闘狂になる。
神及びその眷属に勝利した時、能力を奪うことが出来る。)
おかしいって。
万物の破壊者は?
(全ての生物に与えるダメージが2倍になる。)
もう、無茶苦茶だ。
そういえば、使い魔召喚やってみるか。
狼どもの魔石が大量にあるし。
えーと、魔石を置いて、詠唱。
【我、共に歩めるものを欲す。我が望みに答え、召喚せよ。】
お?まぶし。
俺が目を開けると、そこには動きやすい恰好に身を包んだ狼耳の紫髪
紫眼の少女がいた。
「私はゲヘナ。マスター、宜しくお願いします。」
めっちゃ可愛い。
「俺は雄翔。ユウトって呼んでいいぞ。」
「では、ユウト様と。」
「まあ、今はそれでいいか。よろしくな。ゲヘナ。」
「はい、よろしくお願いします。」
今は使い魔召喚のもう一つの能力の使い魔収納で仕舞っておこう。
ていうか、そろそろ夜になるな。
お、そこに洞窟があるな。取り敢えずあそこに行くか。
【ダンジョンに入りました。】
ここってダンジョンだったのか。
まあいいか。
ん?敵がいるな。
鑑定。
名前 セイントウルフ LⅤ25 HP6000 MP6000
スキル 聖光魔法LⅤ10 神光魔法LⅤ5 自動回復
称号 ユニークエネミー
いや、狼多くない?
取り敢えず不意打ち。
スキル【陽炎】。
これは相手から自分の姿が見えにくくなる便利なスキルだ。
そして、剣技【滅殺剣(メナスブレード)】
破滅の一撃が狼の首を一瞬で切り飛ばした。
(レベルが2になりました。SPを入手しました。
レベルが3になりました。SPを入手しました。
レベルが4になりました。SPを入手しました。…略。
レベルが8になりました。SPを入手しました。)
お?なんか球が落ちてるな。
鑑定っと。
(家)
家!?
更に鑑定。
(好きな時に家を出せる。収納可能。中には生活に必要な設備が揃っている。
敵は家に近寄ることが出来ない。)
神じゃん。やった。
取り敢えずダンジョン出よう。
俺は平原に戻って来た。
ここらへんでいいかな?
えっと、【建設】
うお、出てきた。いい感じの一軒家だ。
入ろう。
マジで色々な設備が揃ってる。
水道は勿論のこと、風呂まである。
これ水道管とかどうなってんだ?
…まあ気にするのはやめよう。
取り敢えずゲヘナ召喚。
「ユウト様、このような家をお持ちになっていたのですか?流石です!」
凄いキラキラした目で見てくる。
「取り敢えず風呂に入っててくれ。服とかは置いてある。」
「分かりました!」
トテトテと風呂に向かって行った。
癒されるなあ。
っと、まずは戦闘時の問題点を解決しないとな。
動きをもっと早くしないと駄目だ。
てことで、身体強化を取ろう。
(身体強化を入手しますか?)
yes。
(身体強化を入手しました。)
よし、いい感じ。
「ユウト様、あがりました。」
「お、あがったのか…お、そのパジャマいいな。」
水色のフリフリのパジャマか。いいな。可愛い。
「その、ぱじゃまって何ですか?」
「ああ、そうか。知らないのか。パジャマって言うのはな、そういう寝る時に着る服の事だ。」
「そうなんですか。これはパジャマって言うのですね。」
「じゃあ、俺も風呂入ってくる。」
「はい、私はここで待っています。」
「楽にしてていいぞー。」
風呂あがった。ふー、サッパリした。
やっぱ日本男児は風呂だよな。
リビングに着くと、アヤメが待っていた。
「よし、寝るか。あ、勿論部屋は別々な。」
「そうですか。ちょっと残念です。」
可愛い。抱きしめたい…
は!?俺はロリコンじゃないからな!?断じて!
父親的な感覚で、だ。
よし、俺の部屋に着いた。布団じゃなくてベッドか。
うちはベッドだったからありがたい。
そう言えば、明日から服どうしよう。
何かいいスキルないかな。
(衣服作成を入手しますか?)
はーい。
(衣服作成を入手しました。)
どんな効果だろ。
(素材を消費し、衣服を作ることが出来る。)
お、丁度狼野郎たちの素材が余ってる。
よし、作成。
お、赤と黒の服だな。
一部に赤の毛皮が付いている。
鑑定。
(狼衣 防御力+600 見た目とは裏腹に、とても動きやすく、温度調節が可能。
汚れない。)
最高。明日からこれ着よう。
じゃ、そろそろ寝るか。
おはようございます。
お腹が減ったから冷蔵庫明けたら食材が入ってた。
何で?
まあ、取り敢えず作るか。
「おはようございます、ユウト様。ご飯まで作って貰っちゃって、申し訳ないです。
それは何という食べ物ですか?」
「これはオムライスって言う食べ物だ。旨いぞ。多分。」
保証はしない。
「よし、食べよう。いただきます。」
「ユウトさま、その言葉はどういう意味ですか?」
「ああ、これはな、食べる食材に感謝を伝える言葉だ。」
「なるほど、では、いたただきます。」
「お、不味くはないな。良かった。」
「ユウトさま、とても美味しいです!」
「そうか。良かった。」
そういえばさっきからユウトさまって言い方ちょっと柔らかくなってないか?
良かった。
「しばらくはゆっくりするか。」
「はい、そうですね。」
「ユウトさま。」
「ああ、分かっている。」
さっきから凄い殺気を感じる。
「アヤメは一旦使い魔収納で隠れててくれ。」
「了解しました。どうかご無事で。」
よし、アヤメは収納したし、奴がここに来る前にレ―ヴァティーンの装備条件を満たさないと。【収納】
よし、家は仕舞った。
ちょうど良く狼が何匹かいる。
悪いな。生贄になれ。
【爆魔炎】
全員吹き飛んだ。
(レベルが9になりました。SPを入手しました。
レベルが10になりました。SPを入手しました。
レベルが10になりました。職業の選択が可能です。
・破滅の魔王)
魔王?まあそんなこと言ってる場合じゃない。
破滅の魔王で。
(職業を破滅の魔王に変更しました。
固有能力 破滅(メナス)を入手しました。)
よし、これでレ―ヴァティーン装備できる。
(条件を満たしました。固有スキル、破壊神の終焉剣|(レ―ヴァティーン)を獲得しました。)
おっと、敵様のお出ましだ。
灰色の髪の20代くらいに見える男性だが、実年齢は知らん。
名前 守護天使ガブリエル HP60000 MP100000
固有能力 忍耐之守護天使(ガブリエル)
<鑑定に失敗しました>
LⅤが表示されないな。
恐らく奴は神の眷属。
つまり、俺は神と敵対しているという事だ。
つまり、狂戦士ノ神滅剣が発動するという事だ。
先手必勝で行かせて貰う。
【滅神剣 奥義 永刻ヲ刻みし終焉(カタストロフ)】
【破壊の神剣 LⅤ1 神之終焉(ジ・エンド)】
ふう、これで倒せただろう。(フラグ)
「何を油断しているんだ?」
・・・嘘だろ?
名前 守護天使ガブリエル HP0 MP20000
固有能力 忍耐之守護天使(ガブリエル)
「私の能力はHPとMPを繋げる能力でね。
流石に体力を十四万も削られた時には焦ったが、所詮その程度だ。」
そういうことかよ。でも、
「MPを全部削り切ればいい話だろ?」
「それが出来たらの話だがな。」
やってやろうじゃねえか。
【我、破滅を望むものなり。我が召喚に答え、万物を破壊し、顕現せよ。
終焉魔法 血塗られし昇華(サクリファイス)】
俺の腹に風穴が開いた。
「があああああああああ!」
「何だ?自滅魔法か?愚かだな。」
「っく、違う…これは召喚の為の生贄だ・・・。」
「何?」
奴の後ろに漆黒龍が現れた。
「何だこの龍は?」
「さあな…自分で考えろ…」
龍がブレスを吐いた。
「なんだこの威力は?っぐ、うああああああ!」
ブレスが治まると、そこには無限に広がるような穴が広がっていた。
「っく、俺ももう限界か。」
【ユグドラシルの息吹】
?何だ?傷が治っていく?
俺が前を見ると、そこには水色の髪の女性がいた。
身長は俺と同じくらいだ。
「大丈夫ですか?」
「なんとか。あなたは一体?」
「私の名は…」
「まだだ!まだ勝負は終わっちゃいねえ!」
「くそ、まだ生きてたのか。」
「邪魔ですよ、忍耐の守護天使。」
「あなたは…あなた様は…」
「ユウト様、殺していいですよ。」
「何故俺の名前を…まあそれは後でいいか。」
どうやら奴のMPは殆ど空の様だしな。
【破滅の神剣】
「ぐ…ごは!」
(条件を満たしました。種族が魔王に変更されました。
能力 忍耐之魔王を入手しました。)
「ふう…それで、あなたは?」
「私は慈愛神メルです。」
「神…?」
「あ、そんな警戒しないで結構です。結構下っ端の方なので、そんなに強くありません。」
「で、何で俺を助けた?何故俺の名前を知っている?」
「まず、何故ユウト様の名前を知っているのかですね。まあ神なので大体の事は分かります。」
「なるほど。で、俺を助けた理由は?」
「えーと、それはですね…実はその…」
「…?」
「私、ユウト様に一目惚れしてしまって…」
「…?ごめん、神ってことは結構な年だろ?」
「違います!私は最近生まれた神なので、まだ18です!」
「マジか。俺と同い年じゃん。そういえば、俺って一応魔王だよ?
神が魔王と一緒にいて大丈夫?他の神は?」
「大丈夫ではないです。他の神は怒るでしょうね。でも…」
「でも?」
「ユウト様と一緒にいられるなら良いです!」
「ちょ…不意打ちはズルイって…」
天使か。神だけど。
「照れてますか?」
「うっさい・・・。」
「あ、ちなみに私の事はメルって呼んで下さいね。私はユウトって言います。」
「強引だな。まあいいけど。よろしくな。メル。」
「~!うん!ユウト!」
やばい。可愛い。
「じゃ、取り敢えず家に行こう。」
「分かった!」
【建設】
「わ!凄いね!」
「あ、そう言えば。【召喚】」
「ユウトさま?良かった…無事で…」
「まあ助けて貰ったからな。」
「ユウト、この人は?」
「ああ、言って無かったな。ゲヘナだ。俺の使い魔。」
「ゲヘナちゃんって言うんだ。よろしくねゲヘナちゃん。」
「よ、よろしくお願いします…すいません、誰ですか??」
「私は慈愛神メル。メルお姉ちゃんって呼んでいいよ。」
「か、神様でしたか・・・いえ、そんな恐れ多い・・・」
「神様の言葉だよ?」
「うー・・・よろしくです、メルお姉ちゃん。」
「あー!可愛い!抱きしめていい?」
「ダメです。」
「ちぇ。」
「アヤメは先に風呂に入っててくれ。」
「分かりました!ユウトさま!」
「よし、行ったな。で、メル、他の神はどう行動してくる?」
「えっと、まずは私を殺しに来ると思う。」
「そうか…神も死ぬんだ?」
「まあ普通に殺されたら死ぬし、寿命は千年位だし。」
「まじか。」
「そう言えば魔王の寿命も千年位だよ?」
「マジか。(二度目)」
「メル、」
「なーに?」
「お前を殺そうとするやつは、例え神であろうと殺すからな。」
「え?それって…」
「俺も一目惚れだ。よければ・・・」
「私に言わせて?私と付き合ってよ。」
「こちらこそ。」
「ってか出会って一日で付き合うって…」
「これは歴史に残るね。神と魔王、出会って一日で付き合うって。」
「寧ろこのまま結婚しちゃう?」
「それは少し待ってくれ。だって・・・」
「だって?」
「指輪とか用意しないとだしな。」
「~!その言葉は予想外。」
「照れた?」
「うっさいばか。」
「ごめんごめん。」
「じゃあまた明日。」
「うん。おやすみ、ユウト。」
「おやすみ、メル。」
さて、メルも出て行ったことだし、指輪作るか。
神器作成で作れるかな。
えーっと、指輪をイメージ…
お、銀の指輪が出来た。鑑定。
名前 プロミネンスの指輪
能力 装備者に一日一回自動復活を与える。
最高かよ。
一カ月後…
「メル。」
「なに?」
「俺と結婚してくれ。」
「え?」
「これ、指輪。」
「嬉しい!こちらこそお願いします!」
「これで魔王と神の夫婦だな。」
「うん!ちゃんと守ってね、ユウト!」
「約束する。メル。」
この二人の幸せが続くことを願って・・・
end