表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
裏Resort  作者: まさぐりまさお
最終章
97/108

軽井沢編8 スズメバチの巣

スエさんと何人かのスタッフでチームを結成した。




間男からスズメバチまでやっつける係として適任の5人衆






道具はスズメバチ専用殺虫スプレー「ハチジェット」


雨合羽一式


ガムテープ


ハチ用煙幕


虫取り網


松明


何ともあり合わせの品物ばかり






その日は、渓流釣りの魚に寄ってくるハチを捕まえて、スエさんが足にティッシュをつけて観察。




どうやら、渓流釣りの裏林に行った。


これを確認して、夜を待った。




遊園地閉園後の午後5時


まだ周りは明るい頃。


無線で指令が来た




どうやら、遊園地内のレストランの建物の中に巣があるとのこと。


ライトを当てて屋根裏を観てみると、確かにデッカイ巣がある。


大きめの赤ちょうちんくらいのサイズ




場所が違うなと思いながらも、この日は、これを取ることにした。






とりあえず隊長のスエさんが、屋根裏に一人入り匍匐前進で進み、その巣に煙幕をぶっさす。




煙幕はハチが眠ってしまう効果があるらしい。




煙幕を何本か刺したところで、巣を少しちぎってみた。




するともぬけの殻・・・・・




スズメバチは引っ越していた。


またはダミーという説がある。




にしてもスエさんはすげぇなと思った。








翌日


肩透かしを食らった僕らは今日こそはという気概で挑むことにした。


場所は絶対渓流釣りの裏。




見つけた。




木の上にデッカイ巣がある。






日中に、遊具業務をしながら隊長のスエさんは、渓流釣りで使うタモにゴミ袋をつける作業に没頭していた。


これが後におお役立ちする。






午後7時暗くなった。


皆残業として残ってくれている。


時給900円位でこんな仕事をするのは僕らしかいない。




裏の林に行って、隊長のスエさんが木に登る。




僕は木の下でデカいポリバケツを構えた。




松明を持ったスタッフは待機




1人は梯子を持つ係






「えー午後19時10分作業開始」




「せーーーの」






昼間に作ったゴミ袋付のタモで巣を包む。


糸を引くとゴミ袋の口がすぼむ。




梯子係が素早くスエさんにノコギリを手渡す。




そのノコギリで巣がぶら下がっている枝ごと素早くカット。




それが下に落下




僕がポリバケツでキャッチ




素早く蓋をする。






とりあえず成功した。






ポリバケツを蹴ってみると、暴走族の様な音がする。


大量のスズメバチが中で羽音を鳴らしている。




恐ろしくなって蓋を持つ手が震えた。




そのポリバケツ事、レストランのデカい業務用冷凍室へ入れた。








翌日


中を見てみると見事にカチンコチンに凍っていた。


巣を解体してみると、大量のスズメバチの成虫と幼虫が出て来た。




この幼虫を「蜂の子」と言い、珍味なのである。


フライパンで炒って食べてみた。


濃いアーモンドの様な味。確かに美味い。




昔はこれをホテルに持っていき、好きな客に出していたらしい。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ