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裏Resort  作者: まさぐりまさお
最終章
96/108

軽井沢編7 スズメバチと雷

いよいよ夏が始まるという時から、仕事は忙しくなりはじめ、人は増えて活気を増していく中、いつもの闘いが待っていた。




それは、スズメバチと雷






場所は群馬県嬬恋村。


群馬と言えば雷のメッカ的な場所。


まさに、雷家族が住んでいるのだが、梅雨の終わりから初夏に毎日のように激しい夕立が起きる。


とともに、雷が半端じゃない。


近くに落ちまくる。




この経験で僕は雷恐怖症になり、今でも稲光がしたら怖くてたまらない。




東京では滅多にないことだが、群馬ではピカッと光ると同時にバゴーーーン!と地鳴りがするくらい衝撃が走る。




だから、外で働く者としては、怖くてたまらない。


そんな時に限って、上司は無線を飛ばしてくる。




僕はいつも雷雨が来ると、無線を切って行方不明になった。


倉庫で丸まって隠れていたのだ。






そしてもう一つ。


スズメバチ。




彼らが出てくると僕らの出番なのだ。




森に囲まれている遊園地なので、スズメバチは頻繁に発生するのだが、質が悪いのは越冬して大きくなったスズメバチだ。


こいつらが出てきたら要注意。


毒が強くなっている可能性が高いので、子供には相当危険。




そしてスズメバチは大体、甘いものとか生ごみにもよってくる。






先ずお客さんのジュースの甘い匂いに寄ってくる。




そしてゴミ箱




そして、渓流釣りの生魚




お客さんの車の中に入ってしまったという事も多発した。








そういう報告を受けると僕らが虫取り網をもって出動する。




そして、一匹捕まえて、足にこよりをつける。




で、大体の巣の位置を確認。




そして、夜を待つ。


スズメバチは夜には巣に帰ってくるという習性があるので、そこを一網打尽にする。




巣ごと撤去しないとだめなのだ。




この作業が面白いけど危険極まりない。


何せ素人だし、防護服とかも無い。




そもそも、どんな仕事なんだよって思っていたが。








このスズメバチ退治は伝統ある仕事で、代々みんなやってきたと言われる仕事だ。




かの辻岡Ⅿも新人の頃は松明を持って退治しに行き、巣から一斉に出て来たスズメバチと松明一本で戦うという無謀な行いを聞いていた。




そんなことになるのが嫌だったので、僕はスエさんに協力をお願いした。

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