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裏Resort  作者: まさぐりまさお
最終章
95/108

軽井沢編6 ラストサムライ

初夏のある日




アルバイトのゴルファーズロッジが険悪なムードになっていた。


前回話した、熊木と入り浸り男との諍いだ。




大体初夏になると段々とアルバイトが増えていき、今までの平和が崩れる。




のほほんと恋愛していた奴らは色めき立ち、新しい人間に目移りするし、モテなくて勘違いしていた奴は目を覚ますことになる。




だから、人が増えれば先ず「色恋」で揉め事が発生して、そこから金銭の問題、いじめ問題、等々が必ず発生する。


僕のいたRESORTとはそういう人間が働いている場所だった。




勿論


社員になって、寮を出て家庭が出来れば少しは落ち着くので、トラブルは極端に減るが。






僕とスエさんで様子を見るという事で集まった。


スエさんは何か持っている。




「スエさんそれなに?」




「え?一応、木刀持ってきた」




面白い人だっと思った。






問題の部屋に行ってみると、やっぱりその男は出てこない。


何回も書いているが、僕はこういう女の部屋に入り浸る奴が嫌いなので、関係なく部屋に入っていった。


ボロい寮なので鍵なんて簡単に開いた。




そいつは木刀に驚いていたが、先ず部屋の外に引っ張り出し、説教した。




驚くほど素直だったが。




散々脅して後は恋愛の事だから熊木との話し合いに任せた。


女の子も納得していたようだった。






この後はどうなったか解らなかったが、意外とみんなで仲良くなり飲み会や花火を楽しんだ。


若さってそんなもんだ。










少し季節は遡って、4月にあったことを書き忘れていた。




休日に町に降りて買い物をして、車で峠を登っていると、一台の原付が下りて来た。


ん?????




峠に原付は滅多にいない。


しかもまだ少し雪が残っているのでなおさらだ。




速度を落としてよく見ると、原付の割には大荷物を抱えている。


那須君???




疑問を残し通り過ぎたが、後からすぐに確認したら、やはり那須君だった。




彼はどうやら戦力外通告を受け、実家の埼玉に帰るという事だった。




車の免許を諦め、原付の免許を一日で取り、50ccのスクーターを買っていたのだ。


知らなかった・・・


そのスクーターで持てるだけの荷物を抱え、群馬の山から埼玉へ帰っていく・・・・


まさに侍の所業を目の当たりにした。




どうやら、「副社長」になる夢は叶わなかったようだ。




無事元気でいることを祈る。



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