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裏Resort  作者: まさぐりまさお
2年目
89/108

東条湖編 おまけの話③ 友達の死

マサだけが気を使ってきてくれた。




新三田駅はまさに住んでいるところから、車で1時間はかかる距離




しかも忙しい仕事が終わって夜の10時


嬉しかった。




いつもみんなで行っていた、セイコーマートで酒を買って色々と話した。




マサはあの時まさみが好きだったらしい。


そうか・・・悲しい


だってまさみは他の誰でもない、マサの親友のかっちゃんが好きだったから。




僕を呼び出した井岡もまさみが好きで告白して振られたらしいが。






社内恋愛が込み合っていたな。




僕は、マサにもう一度、新三田駅まで送ってくれるように頼んだ。






もう電車は無いが、




「その辺のホテルに泊まるわ」




と見栄をはって言った。




本当に感謝しかなかった。


良い奴だった。




僕は、新三田駅の隣に流れている河原で野宿をした。




長渕剛を熱唱しながら眠りについた。






それから、その年の年末12月にまさみから電話が入った。




「マサが死んだ」




理解できなかった。


死んだって・・・・意味わからない。


だってまだ21歳だし、この前会ったばっかだったし。


「世の中で一番うまい食い物を発見した。吉野家」


っていってたし。




吉野家が世界一美味いと言ってこの世を去ったマサ。




親友のかっちゃんに電話をしたが、繋がらなかった。




もう一度まさみに電話した




かっちゃんは憔悴しきっていて、ふさぎ込んでいるとのこと。




死因は事故死




オタク気質であまり友達もいなかったマサは僕らと知り合い、とても楽しかったと語っていた。


だけど、変なところに影響されたのだ。






飲酒運転






普段は酒も飲まなかったマサは、その日夜、酒を飲んで運転していて、暗い田んぼ道にハマって横転したまま冷たくなっていた。


現場を見つけたのは他でもない親友のかっちゃん。


マサの車からマサの荷物が道路にまき散らしてあったのを発見した。


恐る恐る近寄ると、親友が冷たくなっていたと。






僕はその訃報を聞いて自分を責めた。




そして、タカに連絡を取り、タカと大阪で合流して再度東条湖へ行った。


タカは僕が軽井沢へ帰ると同時に東条湖を辞めて大阪で仕事をしていた。






お葬式に何故か普段着で行ってしまった。




信じられないことに、やっぱりマサは死んでいた。




マサの家族はこんな僕らを温かく迎えてくれた。




「わざわざ東京からありがとね」




若干21歳の息子を失った苦しみは果てしない。想像もできない。


僕らと出会わなければマサも酒も飲まずに近所で良い娘でも見つけて童貞を卒業出来ていたのだろう。




胸が苦しくて、早々にマサの実家を出て東京に帰った。




かっちゃんには会った。






かっちゃんも空元気だった。






それ以外は誰にも会いたくなかった。








あれから20年以上たった。




僕は飲酒運転を辞めた。




かっちゃんは、あの後警察官になって飲酒運転撲滅に励んでいる。






そして




やっぱり、吉野家の牛丼が世界一美味いかもしれない

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