東条湖編6 畳谷と便所
2000年から2001年になった
大晦日は辻岡Ⅿ宅に招かれ、東条湖のスタッフと一緒に酒を飲んだ。
ここでは売店のスタッフの方々と仲良くさせていただいた。
ホテルへ帰りタカと今度は年越しを挟んで、色々と語り合った。
凄く楽しかった。
そうして迎えた2001年そう21世紀の始まり
遊園地にお正月も糞もなく繁忙期なので忙しかった。
僕はお正月は、子供用の凧揚げのイベントのスタッフとして働くことになった。
バックヤードで色々と準備していると、例の同じ歳なのにやたらと偉そうな「畳谷」という馬鹿がやってきて、僕にそれはそれはたいそうな指示を出してきた。
僕のことを後輩か何かと勘違いしている様子だ。
昨年までの僕ならおおいに揉めて、鼻でも折ってやろうかというところだが、ハリオの件で「暴力は社会では通用しない」という事を思い知っていたので、しばらく様子を見ることにした。
にしても、ムカつく顔立ちなのだ。
背は僕と同じくらい低く、のび太君が髭を生やしたような感じ
眉毛がつながっており、ムカつく顔に拍車がかかっている。
そのくせ、イベントスタッフの中の下くらいの女と付き合っており、女子寮に入り浸っているという。
僕は思った。
帰るまでに、こいつだけは何かの形で痛めつけてやろうと
この凧揚げのイベントは畳谷と二人で行った
「お前、これやっとけ言うたやろ。まだできてへんのか?」
「あーはいはい」
「はいはいじゃあらへん。まったく・・・ほんまたのむわ」
こんな調子がずっと続いた。
たまに「お前」とか言われた時に睨むと目を伏せるので、こいつは虚勢を張っているだけだなと思った。
その後
結果的にこの畳谷は暴力とか以前に全く別の方法で僕が痛めつけることになり、ぐうの音も出ないことになる。
それはまた後で書きます。
仕事の方はというと
くだらないミーティングを制して、トイレ掃除を皆でやるという事で決定した。
僕が事あるたびに、
「サービス業はトイレだ!」
「ここはトイレが汚くてびっくりした」
「軽井沢では・・・」
などと久保とその周りの馬鹿スタッフに食って掛かっていたので、実現したのだ。
中にはいい事だと気づいたスタッフもいるが、大半のスタッフは
「余計な仕事を増やしやがって」
と僕を敵視していた。
こういう環境が面白かった。




