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裏Resort  作者: まさぐりまさお
2年目
71/108

東条湖編2 冬休み

無事全員揃い


15:00から受け入れ




現地スタッフに東条湖おもちゃ王国を案内してもらう。


そして、次に大切な事。




現地に居る3か月間の間住む場所を案内してもらう。


遊園地から徒歩5分程度のホテルのアネックス。


アネックスって聞こえはいいが、要はボロくて客を入れられない部屋。




広さはまぁまぁあって、シングルベット2個に和室がある。


和室からは外が見渡せる2階の角部屋だった。


そこに那須君と二人部屋だった。


隣は東条さんが一人部屋だった。




出たなと思った。


あの我儘め。


でも、まぁ那須君と二人ならうるさいことも言われないしいいかなと思った。




僕はさっさと和室に荷物を置き陣取った。


TⅤもあり、快適な空間だからだ。


そんな那須君に冬休み(20日間)何をしていたのか聞いてみた。




「弟とゲーセンに行ったよ」




ふーんと思いながらも




「ゲーセンで何してたの?」




「コインゲームやってボーナス全部使っちゃったよ。へへへ」




僕らのボーナスってたいしたもんじゃないが、それでも15万くらいはあるはずだ。


それをなんの換金性もないコインゲームで・・・・


よくよく聞いてみたら、弟にかなりたかられたみたいだった。


そんな優しい兄貴の那須君は、車も無いので電車を乗り継いで来たのだが、駅からの行き方が解らなく、辻岡Ⅿが迎えに行ってようやく東条湖までたどり着いたとのことだった。




さすがにこの頃の那須君はヤバいと思った。


独り言も多く、入社当時の面影が全くない別人みたいな感じで奇行が目立っていた。


僕も何かと車で買い物に連れて行ったりして面倒見たのがこの頃だった。




2000年 年末


昨年とは全く違う年末だった。




僕らは12/21日より初出勤


軽井沢スタッフは「おもちゃ王国」の先輩として東条湖の古い体質を一新するために派遣されたという事らしい。


大原さんから言われていたのは




「意見を沢山言っていい」




とのことだった。




しかし、受け入れの時から変な違和感はあったが


我々軽井沢スタッフは歓迎されていなかった。


どちらかというと、




「何しにきてん?」




という接し方だった。


その軋轢が招くトラブルはすぐそこまで来ていたのだが、僕はこの時は呑気に


「関西人の友達出来るかな」


くらいの気持ちでいた。

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