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裏Resort  作者: まさぐりまさお
2年目
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軽井沢編20 二年目軽井沢編最終話

夏の総括を終えてGⅯの大原さんは言いたいことを言って東京へ帰って行った。




この頃のおもちゃ王国は未だ冬期期間はクローズしていたので、実質夏季期間が終わると、次の年に向けての準備に入る。


勿論秋の連休なども忙しいのだがそれでも寒い軽井沢からは客足が徐々に遠のいていく。






この年では色々な事があったが、仕事では一つの大きな事件があった。


それは、夏季期間はプール営業をしていたのだが(今はプールは無い)昔のプールでデッキはボロボロのプールをなんとかそのまま使用していた。それにより足場の危険があったりしたのだが、問題は従業員の問題だった。


普通の25mプールと子供用プールがある、ごく普通のサイズの市民プールサイズなのだが、そこに配置する従業員が普通の遊具スタッフしかいなかったのだ。




つまり、監視員は素人


応急救護の資格もないのだ。しかも、人員が1-2人




そこに大勢の子供たちが来ている。




起こるべくして起きた事件だった。


幼い子供が溺れたのだ。




プールの底に沈んだ子供をたまたま監視員をしていたスタッフがいち早く見つけて、救い出し、人工呼吸で蘇生した。


これは奇跡だった。




そのスタッフはモッチーといって、たまたまレスキューの資格を持っていたため、助かったのだ。


この件には会社側が冷や汗どころではなかった。


モッチーに感謝してもし足りないくらいであった。




ちなみにこのモッチーは何回もアルバイトに来ていたリピーターで、僕との関係も良かったが、秋口に人が減ったところで、女といざこざになって、性格の幼稚性が露呈して軽井沢を去って行った。




その後不労所得の天才と言われ、


「50代にして一度も就職したことが無い僕でも毎日旅行とパーティー」


と言っては常に楽しそうに世界を股にかけて人生を楽しんでいる人となっていた。






そして


話は戻り、僕の上司であり憎めない男の辻岡Ⅿは転勤となった。


あの那須君を殴り今では訴えられてもおかしくない昭和の男


大酒飲みで、豪快な人。


僕はこの上司に何度も助けられたのだが、すぐに暴力をふるうという難点があった。


そんな辻岡Ⅿは、軽井沢の成功を機にホテルグリーンプラザのもう一つの遊園地である、兵庫県の東条湖がおもちゃ王国となるという事で、軽井沢を代表して、転勤になった。




そんな辻岡Ⅿの軽井沢での長年の功績を称えて盛大に送別会が行われたのだが、そこで私は最後の仕事を言い渡された。


それは、辻岡Ⅿが長年放置している軽自動車があった。


その時はラングラーのジープに乗っていたのだが、使っていないボロボロの軽自動車が、寮の脇に停めてあり、辻岡Ⅿが放置していたものだった。その車を処理しておくよう指示されたのだ。




そして彼は去り際にこう言って去って行った。




「いい報告が届いたんだよ。アコムの融資枠が増えた」




かのⅯはいたるところに借金があり、アコムもギリギリまでつまんでいたのだが、何故かその融資枠が増えて喜んでいたのだ。


本当に上司から部下までそんな人だらけだった。






こうして僕らの夏は終わり、秋から閉園作業へ入って行った。


そして次の現場が発表された。




辻岡Ⅿの件で解ってはいたが。


兵庫県東条湖である。




例によって20日間の休みがあったが、前回の辛い別れを教訓にしていたので、女には手を出さず、スロットに全集中していた。


そして、あっという間にニート生活も終わり、東条湖へ旅経つ日が来た。






東条湖編へ続く

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