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裏Resort  作者: まさぐりまさお
2年目
60/108

軽井沢編11 事故その後


JAFを帰してはならないという一心でした。


「おいお前ら、有り金全部出してくれ」


みんなでお金を集めても足りません。


最後の頼みは、誰かを呼ぶしかない

深夜です。

こんな時に頼めるのはあの人だけだと思いました。

鎌Pです。

ただ、ここは僕が頼むと会社の関係上良くないと思ったので、鎌pの直属の後輩のハリオに電話させました。


鎌Pは東京へ帰省の際も僕は無償で車に乗せたこともあるし、何より麻雀仲間です。

その思いを胸に祈りました。


ハリオ

「あのー・・・・事故っちゃいまして・・・・はい・・・・いや、僕じゃないんですが・・・・はい」


(そうだもっと困った声をだせ)


「はい・・・・・上田です・・・・はい・・・・本当すみません・・・お願いします。」


(おい!!切るな!!金の件を言え)


「あ・・・・あと・・・・・本当に申し訳ないのですが・・・・・出来たらお金も少々・・・・はい・・・JAFなんで・・・」




祈りは届いたらしく、1時間半かけてこんな深夜に迎えに来てくれるそうです。

ついでにお金も貸してくれるそうです。


JAFもさすがにそこまでは付き合ってくれません。

入会書の書類を置いて、又あとで来てくれるという約束をして、一旦引き上げました。


こうして無事何とかJAFに借りた金で支払いを終え、軽井沢へ帰ることになりました。

JAFには入会金とレッカー代諸々を支払って、その日は帰りました。




この事がTPのトップの大咲の耳に入れば間違いなく僕は解雇です。

ただ、鎌Pは報告しませんでした。

感謝しかありません。



後日足が無くなった僕は、会社の車を密かに借りて上田に行きました。

JAFにレッカーして貰った車を廃車にする為です。

白馬を一緒に乗り切ったセフィーロ

雪山で頼りになったセフィーロ

友達が好意で格安の3万で譲ってくれたセフィーロ

はあっけなく廃車になりました。


悲しすぎて写真を三枚も撮りました。


そうはいっても、これからの足を探さなくてはなりません。

上田市と佐久市を見て回りました。


予算は30万

冬のボーナスをそのまま+給料+貯金


佐久で良い車が見つかりました。35万の三菱ディアマンテです

でもそこは

ボロ臭い怪しい車屋で、青空Pにプレハブ小屋の事務所。

尋ねると汚いオッサンが一人


ここから交渉にはいりました。

もう日も暮れて帰らなきゃいけない時間が迫ってます。


「このディアマンテ車検は残ってますか?」


から入入りました。

車検切れとのこと。

車検代入れて乗り出し価格で30万で交渉しました。

予算が無い事と、どれだけ今すぐにでも車が必要なのかという事と、不幸話を盛り込んで泣き落としなんとか30万で契約しました。


1日でした仕事としては最高の出来でした

が、全財産吹っ飛びました。

鎌Pへの借金もまだあります。


この件がきっかけで、僕はクレジットカードの重要性を見出しました。

後日クレジットカードを発行したのは言うまでもありません

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