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裏Resort  作者: まさぐりまさお
2年目
50/108

軽井沢編1

2000年 4月


僕の社会人生活は2年目を迎えた。


1年で色々とあったが、更に加速して色んな事が起きた年だった。




岡山研修から軽井沢に帰ると相変われず浅間山は雪を纏いながらも、煙を吹いていた。




遊園地は雪に覆われていた。


遊具など倉庫に仕舞えるものは仕舞ってあるが、それ以外は全てブルーシートで覆って雪から守っていた。


それを全て元通りにする作業が始まる。




初めは社員とTPのハリオ、鎌P、タナケンだけで毎日毎日肉体労働。


あの那須君はこういう時に凄さを発揮。


淡々と雪かきをする。


狂ってんのかと思った。




開園は4/20


それまでに開園作業を間に合わせる。


途中で、開園に向けたアルバイトスタッフが大量にやってくる。


園内管理には大量の人員が導入された。


先輩の市場さんと東条さんと僕で計画をして、TPのスタッフと主にアルバイトの人員を割り振って作業をする・・・予定であったが




相変わらず東条さんは現場仕事はあまりせず、事務所で事務作業をしていて、現場の僕らに偉そうに指示だけ出してくる。


頭にきすぎる・・・




僕はハリオと鎌Pと組んで、ペンキを塗ったり、補修作業に追われていた。


そこに大量のアルバイトが来たので、仕事をうまく割り振ったつもりだった・・・・




しかし、難しい。


遊具のマニュアルを作って、接客の指導をして、肉体作業をする。


これを15人くらいのアルバイトを管理しながら仕事をする。


経験がたった一年しかない21歳の僕がどう頑張っても、皆を管理することが出来ない。




先輩の市場さんは言葉が少ない方で、自分の作業だけ黙々とやる人だし、東条さんは論外だし、全て僕に投げられていた。






しかしここで僕は考えた。




社員という立場で上から物を言っても絶対無理だし、かといって一人で見回るのは無理だし、第一そういう


「うっとおしい社員」


になりたくなかった。




アルバイトに来ているのは同じ歳くらいの大学生とかフリーターだ。




ここで閃いた。




よくよくアルバイト達を観察することにした。


そうすると、ヒエラルキーの様な物があることに気が付いた。




その中でも少し不良っぽい奴らを見つけた。


上田と葛西という19歳のフリーターで、東京から友達同士で来ていた。


二人とも髪の毛を染めていて、ひげ面でイカツイ風貌だった。




光を見つけた。

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