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裏Resort  作者: まさぐりまさお
1年目
49/108

岡山研修編(1年目最終話)

2000年



3/20に白馬の勤務を終了して、少しだけ実家に帰った。


3/25にはまた関越道路に乗って、軽井沢を目指した。




もうすぐ4月だというのに、軽井沢周辺は雪が残っている。




軽井沢プリンスのアウトレットもこの頃拡大を続けていた。


周辺は激混みなので、高速を降りると裏道へ入るのが常となっていた。




遊園地に着くと雪で覆われていた。


コテージもゴルファーズもまだ水道管の凍結により使えないとのことなので、またホテルの一室に仮住まいすることとなった。


そんな中、苗場に行った社員達と、白馬組の社員で岡山の研修へ10日間行くことになった。




TPの人々は苗場のクローズ作業をしているという。




総勢10人くらい


最小限の荷物を持って新幹線で岡山へ。




あっちこっち行って本当に疲れた。




定住という暮らしに憧れたのはこの頃だった。




岡山はサンヨープレジャー㈱というおもちゃ王国の本拠地


岡山の玉野市というところにある。




そこへ研修という形で10日間勤務することになった。


しかも、部屋は上司達と一緒。


男性8人部屋だった。女性は2人部屋




僕ら4人プラス上司マネージャー3人+経理の大御所の亀子さん


この年度から斎藤Ⅿがホテルから合流したので、Ⅿ(マネージャー)が3人に増えていた。


大部屋での暮らし。




最初冗談かと思ったが、本当に広い部屋が用意されていた。




息がつまる10日間




僕はよくこの経理の亀子さんとスロットに行った。


経理の亀子さんはⅯになれないが、一番年上でやさしい人物。


でも、ギャンブルと女が好きで出世できない。


そんなナイスな先輩と毎晩スロット行って、飲みにも行った。




岡山おもちゃ王国の仕事は本当に退屈だった。






僕はここでも園内管理という部署


一日中ほうきと塵取りを持って園内をうろうろするあれ。


でも、さすがは本社。


しっかりとさぼるところはあって、掃除用具置き場が「詰所」と言われていて、お茶とかお菓子、テレビまで設置されていた。


そこへ、さぼりの老人が何人かいる。


でも、僕がそこで休んでいると「若い奴は働け!」と言われ、追い出された。




岡山のジジイどもは怖いなと思った。




そして、毎日研修ノートなる報告書を書く。


本当は


「特になし」


と書きたいが、延々と「やはり本社は凄い。見習うべき点が沢山ある例えば・・・・」など、くだらないことを沢山書いた。


僕は文書を書くのが得意だ。


報告書は一番早かった。


あの老人どものさぼり具合を暴露してやろうかと思ったが、止めておいてあげた。




報告書が終わると、皆でレンタカーに乗って、宿泊しているホテルへ向かう。


そして外食。


毎日外食。


たまに上司が奢ってくれたが、大変だった。




でも、上司も息苦しかったのだろう。


Ⅿという特権を使って、皆より早く帰った上司が2人いた。


辻岡さんだけは、最後まで残って毎日一緒に飲みに行った。




最終日は、サンヨープレジャー㈱の社長自ら僕らを接待してくれた。




おもちゃ王国には王様のキャラクターがいて、それが王様の「シーゲルン」


社長に会った時皆




「あ、シーゲルンだ」




と言った。


大きくて真ん丸。




そのシーゲルンは横に秘書的な美女を連れており、高級車で現れた。


そして、岡山の女性スタッフたちが大勢




良い接待を受けた。


フランチャイズの会社の人間に手厚いおもてなしだった。


やはり、20年くらい前だと、女性がつきもので、今考えれば我々の為に女性だけ招集されたのだった。




ホテルグリーンプラザも同様で、お偉いサンが接待をするときに、女性スタッフが駆り出される。


こういう悪しき習慣が昔はあった。




でも、岡山のスタッフはみんな明るく素敵な女性たちだった。


流石社長に呼ばれるだけある。




そんな最後の夜を過ごし、僕らはまた軽井沢に帰って行った。


ここで一年目は終了

次回から二年目になります

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