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裏Resort  作者: まさぐりまさお
1年目
39/108

白馬編10

1月のとてつもなく寒い日




同じリフト係のブラジル人ガウシュが、


「今日はhotpotでパーティーだ」


と言っていた。




聴けば、リフト係の男の子の誕生日パーティーだという。




hotpotというのが、駅前のraggae bar




僕ら一行は仕事終りで、行くことにした。




姉さんと僕と渡辺と春ちゃんの4人で。


足は僕の車。




夜の7時くらいの駐車場へ集まったが・・・・


車が一切見えない。


深すぎる・・・




皆で掘り出しすこと20分。


やっと出発した。




山の下り道には除雪車がひっきりなしに雪を掻いている。


これからreggae barへ行くのになぜかhiphopの「EPMD」爆音でテンションをあげた。




そのbarは本当に駅の隣と言ってもいいくらいの近くにあった。




え?


これ駅の一部?




みたいな感じ。




普通のログハウス調の一軒家から、音楽と笑い声が漏れ聞こえる。




駐車場へ車を停めて、入っていくとそこは異国!!


高橋姉さんはみんなと仲がいいので、すっと溶け込んでいたが、reggaeガンガンで、ブラジル人達と日本人が入り乱れて騒いでいる。




席はあるけど、あまり関係ない。




話を聞くと、居るの全員ホテルグリーンプラザ白馬のスタッフ。


ある男の子の22歳の誕生日会で貸し切り。




そこには今まで見たこともない人が沢山いた。




ホテルスタッフ、ホテルのレストランスタッフ


駐車場のイカツイスタッフ


リフト係


リフト係は、僕はまだ一番下のメインリフトだから、知らなかったが、中腹から山頂まで行くとそこはほぼ固定のスタッフで、ブラジル人が多い。だから、知らない顔ばかり。




そしてアイドルのリフト係。


ここでもリーダー格で、乾杯の合図をしていた。




このhotpotはraggaeスキの夫婦で営んでおり、店でイベントもしょっちゅうやっているとのこと。




そこへ夜な夜な、第一ロッジのブラジル人が歩いて呑みに来る。


第一ロッジからは徒歩ほんの数分だから。




僕は白馬に来てから初めのうちは、上司の辻岡さんにお店に連れて行って貰っていたり、同僚と少し飲んだりしたが、


渡辺とつるむようになり、アルバイトばかり飲んでいた。


そして、今、こんな素晴らしい世界に感動していた。




21歳の僕には、仕事という文字は皆無だった。




名前もよくわからない酒をみんなで一気したり、かなりはしゃいだ。




牧野さんもいて、ハイエースで皆を連れて来たのだという。




動くホテルもこういう時は送迎車と化すのだ。




パーティーも半ばになると、ブラジル人たちはカップルがすでにできているらしく、いちゃつきだす。


もう部屋へ帰ってやれよというくらいにいちゃつく。




そうなってきたら解散だ。




みんな朝は早くから働いているので、酔っぱらうのが早いのだ。


山の夜ってこんなもんだ。




ホテルのアルバイト寮から、第一ロッジの送迎バスで来た奴らがいた。


本当は第一ロッジに止まる予定だったらしいが、ノリで




「乗ってく?」




というと、喜んでいたので乗せた。




そして全員乗ってみると、おかしなことに気が付いた。




セダンに8人乗ってる。




助手席に女の子2人


後部座席に野郎5人




まぁいっかと思って、山道を登り始めた。


すると案の定、ケツが滑る。




この時は、もうチェーンを履いておらず、その代わり後部を重くすればいいということで、ホームセンターで買った、融雪剤を大量にトランクに積んでいた。そうすると、FRでも、ケツが重くなって滑らないのだ。




でも、8人乗るとさすがに車も悲鳴を上げている。




止まったら凍死すると思って、ギアを2ndにいれて、めいっぱいアクセルを踏んだ。


そして、スピードを落とすことなく登りたいので、遅い車は容赦なくクラクションとパッシング。


煽り倒して、ぶつける勢いで抜いていく。




よく考えたら自分たちのホテルの客の車の可能性が高い。




そんなことも、法律も関係なかった。




ただただ、楽しかった。




ここから、ヤバい生活が始まった。

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