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裏Resort  作者: まさぐりまさお
1年目
36/108

白馬編7

2000年


年も明け、新たなスタート。


2000年問題がこの頃騒がれていたが、大丈夫だったらしい。




僕はリフト係になった。


アイドルの仲間入りだ。




リフト係は、朝は6時に出勤し、リフトの点検をする。


山頂にはモービルで登っていく。


どんなに悪天候でも、雪が深くても気合で上がって、一通り点検してから動かす。




後はお客さんの乗り降りを安全に手助けする。


例えば、子供なんかは巻き込まれないように、後ろから乗せてやる。


足元がふらついている女性も同じ。


それ故のヒーローなのだ。




この時分かったのだが、リフト係の中でも、ずば抜けた接客をし、スノーボードも上手く、リーダー的存在の男子がいた。


それが、「桜井君」だった。


ホテルのレストラン係が好きになるわけだ。


お客様からのファンレターもほとんどこの桜井君宛て。激しいな桜井君。




あとは、乗り降りの時にコケないように、乗り場の降り場の地面をステージと呼ぶのだが、そこがほっとくと氷ってツルツルになるので、スノーダンプでならす作業や、機械の定期点検、あとはコケた時に緊急停止ボタンを押す係。などだ。


暇な時は、筋トレを兼ねて、半袖でひたすら雪かきをしていた。






リフトで働く人は


2割の地元の老人


3割の若者の男子


残りの5割はブラジル人だった。




やたらとブラジル人が多いなと思った。


でも、アルバイトの寮には姿が見えなかったので、


おかしいなと思って聞いてみると、小谷駅の近くにブラジル人だけの寮があるとのこと。




ゲレンデとかホテルの敷地意外に寮があった。


そこは、ホテルから下山したところ。


車で約30分-50分くらいのところだった。




そこに遊びに行くのはまだ先のことなのだが、そのエピソードは改めて書きます。




僕はリフトマンとしてかなり満喫していた。




今まで通り渡辺とも仲良く、他のアルバイトスタッフとも仲が良かったので、自分の部屋にはあまり帰らないで、アルバイト部屋で呑んでばかりいた。




アルバイトの寮は男子寮と女子寮があったのだが、1月になると関係が無くなっていた。




みんな手が早いもので、カップルが何組も出来、それぞれの寮の二段ベットをカーテンで仕切って、二人の空間として使っていた。


凄い状態だと思った。




ここで仲良くなった高橋さんという姉さんがいて、ホテルのレストランの女子を何人も紹介してくれた。


でも、付き合うとかじゃなく毎晩、男女まみれて酒を飲む、そして、新しいバイトが来ると誰かしらが、飲み会に連れてくるという、黄金の飲み会システムが出来上がり、社員ということを忘れ、素晴らしい毎日を送っていた。




そこには色々な人がいた。




金と女が大好きで、皆から金を借りて詐欺みたいなことばかりやっている先輩


たしか「中沢」という人だった。




にしても、山籠もりする人間の特徴として、「借金」という共通点がある。


借金を背負っていない人が珍しいくらいだ。




あとは男女関係が本当にぐちゃぐちゃだった。


面白いくらいに。


真面目に恋愛なんてしている人は痛い目を見る。





そんな中、究極の人物を見つけてしまった。



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