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裏Resort  作者: まさぐりまさお
1年目
33/108

白馬編4

白馬の仕事




一日目、早速言い渡されたのが、レンタルスキーの仕事。




スキー場には、パトロール小屋があって、そこに索道の本部がある。


偉い人が沢山いるところだ。


この横に、レンタルスキーの小屋がある。




そこでの勤務となった。




制服は無く、エプロン一枚。


後は私服というラフさ。




先ずは店長で社員の女性を紹介された。


小デブのギャルっぽいメイクをした、派手な女だった。


その女に連れられて、早速レンタル小屋に行くと、アルバイトの二人の男の子を紹介された。




渡辺と斎藤




渡辺は変な奴で背が高く、同じ年ということもあり、直ぐに仲良くなった。




斎藤は真面目な顔をしてたので、無視した。




初めて勤務した感想は、とにかく白馬の索道の社員は




偉そう




僕らだって、ヘルプで来ているとはいえ、同じ社員だ。


アルバイト並みの扱いをされ、当時は怒った。


特にこの店長の小デブギャルが一番むかついた。




聞けば、季節社員で、業務では先輩だけど、格下だと思っていた。




とにかく渡辺と僕はこの小デブから嫌われていて、外の寒い作業ばかりさせてくる。


こういう方法をぼくは解っていた。




ムカつくアルバイトとか働かないアルバイトに僕も使ってきた方法だからだ。




勤務一日目で、渡辺を飲みに誘った。


セフィーロで山を下って大町へ繰り出した。


チェーンを履いているので無敵だと思っていた。




そこで、渡辺とは打ち解けて色々話したが、やっぱりこの渡辺も借金を抱えて来た人物だった。


ハリオと違うのは、スノーボードが好きで、ハンターマウンテンなどの降雪作業をやっていた事くらいだった。


そういえば、ハリオはその後


僕らとは会社が違うので、苗場の方へヘルプに行っていた。






渡辺とは良く休み時間とか、休日にもスロットを打ちに行った。






レンタルの業務は朝8時~夜22時までなので、シフト制になっている。


一番好きだったのは、朝8時から12時まで働いて、中抜けという休憩時間があって、ナイター営業の午後18時から22時までという時間だった。




中抜けの時間にはスノーボード滑り放題だったし、昼寝したり、車でスロットを打ちに行ったりしていた。




店長がむかつくこと以外、意外と楽な仕事だった。


時間もキッチリしているし、なによりレンタルっていうのは、貸出の朝と返却の夕方くらいしか忙しくないから。




それ以外の時間帯は、板にワックスをかけてメンテナンスをしたりブーツを乾かしたりするのだが、適当にやっていつもふざけてほぼ遊んでいた。




一つ僕らが興奮したことといえば


この頃レンタルのスノーボードの板に、BURTONの最新のモデルが3本くらいあったことだ。


この板だけは丁寧にメンテナンスした。


何故ならば、渡辺と、いずれ盗んでやろうと企んでいたからだ。


全ての責任を、小デブに擦り付けるつもりだった。



ひどい話だ

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