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裏Resort  作者: まさぐりまさお
1年目
32/108

白馬編3

平坦な林道を抜けると、デッカイ駐車場があって、ホテルとスキー場があった。




見覚えのあるあの屋根。




ホテルのフロントへ行くと皆揃っていた。




「すみません。遅れました」




っていう感じで、難なく受け入れに入り込む。




そこには軽井沢スタッフの一同


那須君


東条さん


柴咲君


が居た。




後は売店に辻岡さんがいたが、辻岡さんは白馬の出向は経験済ということで、早速売店で働いていた。




遊園地では「マネージャー」と呼ばれる偉い立場でも、出向すると売店の一社員か・・・


と思った。




白馬は、ホテルの周りに寮が3個ある。




一番ボロイ古い寮が食堂も兼ねていて、そこがアルバイト男子寮




その隣に同じくらい古い寮があって、そこがアルバイト女子寮




ちょっと離れて、駐車場の方へ行くと、キレイな新しいアパートの様な建物があって、そこが社員寮




となっていた。




軽井沢とほぼ同じシステム。


違いは女子寮があることだ。


軽井沢の時は女子も男子も同じ寮だったために、男女間のトラブルが多発した。


そのことは後で書くとして




社員寮へ案内された。


正直キレイでほっとしたが、入ってみると激狭!!




6畳一間にユニットバスと二段ベットが2台。


要は、大の大人が、6畳一間に4人で生活するのだ。




真っ先に一番年上の29歳の東条さんが、文句を言った




「マジかよこれ!!」




柴咲君が冷静に




「まぁ3か月ですから・・・」


となだめる。




僕は正直言って、こういう狭い部屋の共同生活は、菅平高原の住み込みのバイトと、教習所の合宿とかで慣れていた。


けど、メンバーが嫌だった。




社員同士は仕事のことで喧嘩ばかりしていたので、あまり仲良くない。


それに加え、那須君がおかしくなっていた(今でいうパニック障害的な)ので不安だった。




特に東条さんとは同じ部署の先輩後輩(2か月しか入社時期は変わらないのに)で、酒を飲むたびにぶつかっていたので、嫌だった。




あと、この頃、東条さんだけタバコを吸わなくて、毛嫌いしていて、他の3人が喫煙者だった為、狭い部屋で東条さんは耐えられなかったのだと思う。




今考えると、自分だったら絶対いやだ。






早速ベットの割り振りをした。


これは、先に行ったもの勝ちだなと思い。




「僕下がいいっす!!」




と強気で言った。




すると、東条さんも




「俺は絶対下!!」




と勢いよく言った。




那須君と柴咲君は気圧される形で、那須君が俺の上、柴咲君が東条さんの上になった。




早速自分の巣を作った。




東条さんは早速持参したカーテンを、ベットに取り付け、僕らを遮断した。


さすが、我儘なおっさんだなと思った。




中央にテレビが1台あってみんなで観るようになっているのだが、東条さんだけ、


「my テレビ」


とか言って、自分のTⅤを持ち込み配線して、そのカーテンの中の巣に設置した。


どこまでも、1人にこだわる姿勢が気色悪かった。




そして、白馬での配属が言い渡された。




那須 柴咲はホテルのレストラン。


僕 東条は索道




索道って何??




みたいになったが、要はホテルの外の仕事。




主にスキー場業務、レンタルスキー、パーキング。




ここでもこの扱いか・・・・と思い、まぁホテルマンって風情でもないからしょうがないと思った。

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