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裏Resort  作者: まさぐりまさお
1年目
25/108

仮帰宅東京編-2

この頃

ボーナスは気持ちだけ出ました。

が、5万とか10万だった。

さすが中途採用。


次の現場は

「白馬コルチナ国際スキー場」

なので、スノーボードを持って行くために、色々と物入りでした。

私は17歳からスノーボードをやっているので、嬉しい配属でした。



なので、デート費用もその後も考えると、金が足りない…


この休みでは、ハリオも東京に帰って来ていたので、ハリオと朝からスロットに励みました。

しかし、東京の設定は容赦なく金を吸い込む。

負けがこみすぎたので、仕方なく一旦スロット生活を辞めて、ハリオとは会わない事にしました。


ハリオが疫病神に見えたからです。

次の現場もハリオは

「苗場スキー場」

だったので、しばらく会わなくていいや。

と思いました。


さて、厄払いしたとて、金を作らなきゃいけません。


やはり一番手っ取り早い

「日通」

に通いました。


休暇で帰ってきてるのに、錦糸町の日払いの引っ越し屋さんに行きました。


また、ここまで落ちたか…


とも思いましたが、エロパワーで、なんとか乗り切り、5日働いて3万か4万くらい手に入れました。



そして迎えた12月10日


僕はいつものラフな格好に、黒のニット帽をかぶって行き、待ち合わせ場所に早く着き、それらしき女性を待ちました。



都会は久しぶりなので、クリスマスの雰囲気もあり、女性がみんな可愛く見える。

半分勃起しながら待ちます。


彼女

名前は「ナオミ」

ナオミは、小柳ゆきに似ているという情報しか無かったので、通り過ぎる女性が全てナオミに見える。


「あの子だったらいいな」


「あの子だったら逃げよう」


など、考えながら待ってると、電話が鳴りました。

話しながら周りを緊急監視。


すると、話し声とリンクする女性の後ろ姿が。


すぐ声を掛けました。


初対面



可愛い…


いや、そうでも無いな…


そんな感じでした。



相手の反応もよく分からない…


けどニコニコしながら、


「どこ行く?」


っていう明るい声を聞いて安心しました。


メールでの会話があったので、直ぐに打ち解ける感じがした。

メールの会話は心の会話



イルミネーションの綺麗なサザンテラスで2人は出会い、まるでカップルの様に肩を並べて、新宿の街を少し歩きました。


向かった先は新宿2丁目

有名な街です。

こういう初対面な時には、2丁目に限ります。


とあるオシャレな店に入りました。


明るいところで見るナオミは、小柄で顔が小さく

鋭い眼光の美人さん…を少し崩した感じの

親しみ易い女性でした。


僕は、本気になりそうでした。

好きなタイプだったから。


自分の偽りのプロフィールを呪いました。


どう切り出そうか。


そもそも、これからも東京に帰る予定はないから、お別れしなきゃいけない。

でも、遠距離でも…

など、都合のいい妄想ばかり。

相手がどう思ってるかも分からないのに。

そもそも、僕は

「ガルベス」

としか言ってなかったのに!



目の前のナオミを見ながら思いました。


「今日を楽しもう」


ビールで乾杯


「メリークリスマス!」


幸せでした。


山での過酷な仕事

スロットで負けた事

日通に通った事


全て報われた瞬間を勝手に感じてました。

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