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裏Resort  作者: まさぐりまさお
1年目
21/108

軽井沢編-21

桂登場。




夏が過ぎ秋になると人も減って、仕事も減って、今までが嘘のように定時で帰れる。




サービス業のいいところはこういうメリハリがあるところだ。




たった4か月で多くの人と出会い、別れ、仕事も沢山失敗して、怒られまくった。




でも、いい経験となり、次のシーズンに生かそうと思った。


この時すでに、東京への未練は一切無かった。




残された後輩のハリオとよく二人で仕事もしたし、飯も食ったが、会社が違うため、給料がハリオの方が多いことにむかついていた。




が、仕事終わりにはプレステの桃鉄にハマってずっとやっていた。




そんな時、またTPの大咲から人員が送られてきた。


こんな時期に要らないだろと思いながらも、そいつが来てみると面白い奴だった。




桂と言って、高知県から来ており、筋肉質の色黒の若者で目がぎらついていた。




ハリオの後輩となる為、ハリオは先輩風を吹かせにかかったが、速攻でへなちょこさがめくれ、桂に馬鹿にされていた。




桂は、数少ない女子を手玉に取り、夜な夜な遊んでいた。




僕はこいつをタクマシイと思った。


過疎っている時期にきて、速攻でだれにも媚びず順応するこいつが羨ましかった。




その時、もっと林の中の別荘でハリオと桂は二人部屋だった。


でも、別荘だから、一軒家で広かった。


僕はこの桂と仲良くなり、よくハリオの別荘に遊びに行った。


それで、あまりにも暇だから麻雀をしようということになった。




三人ではできないので、TPのハリオの先輩で石川さんの同期の鎌田さんを誘うことにした。




鎌田は鎌Pと呼ばれていて、(本人は嫌がっていたが)28歳くらいでだいぶ年上だったが、麻雀に誘うと、賭け事が大好きらしく、喜んで来た。




意外だった。




硬い奴かと思っていたからだ。




麻雀は


仕事が18時に終わって、直ぐ従業員食堂で300円の安い飯を喰って、18:30に別荘集合で開始


朝5時まで打って、8時から仕事


そんな生活を毎日続けた。




ハリオは馬鹿だから負けまくり、借金が桂に増えて行った。


桂は強くて、うち筋も強気。ハリオからどんどん吸い上げて行った。


僕と鎌Pはトントン。毎日拮抗していたので疲れて来た。




そんな麻雀期があった。

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