軽井沢編-20
resort気分で写真撮って、UPして理想の自分晒す裏には 悲壮の身分の俺たちがいる。
夏の思い出がもう一個ありました。
それは僕の現場で
「渓流釣り」
っていうあの、竿を貸し出して、魚を釣って塩焼きで食べられますというインチキ商売です。
ここは夏は最盛期なので、暇なときはワンオペレーションなんだけど、最盛期は3人態勢で営業します。
1人は受付
1人は魚を捌く
1人は炭で魚を焼く
みんな素人。
だけど、こんなのはやれば出来るもの。
だけど、出来のいい人しか入れられない現場でしたね。
普通の遊具と違って、けた外れに忙しいし、魚臭いし、汚い。
でも、上司の目の届かないところだから、意外と楽しい。
ここに一人の地元の高校生が来ました。
「ボク昔から渓流釣りで働いていました」
というので、即現場に行ってもらいました。
最初は田舎の馬鹿な高校生と思っていたけど、魚を捌くのが早いキレイ。
何度かタイムトライアルで勝負したけど、負けました。
後にその男の子は大人になり、歯科技工士として成功し、日本橋にラボを構えます。
今でも、交流はあります。
でも、忙しさは変わらないので、みんなで楽しめるように、先ずはビールを飲むことにしました。
???
ドリンクも多少仕入れて売っていたので、テンションを上げるために飲んじゃおうという結果に。
(一時期、隠れて、自分で密かに仕入れた安いソフトドリンクを販売してもうけをポケットに入れてました)
そして、音楽。
勝手に現場にラジカセを持ち込んで、ガンガンhiphopを流しました。
子供の遊園地のテーマが・・・・
上司が見回りに来ると、速攻で隠しましたが後でバレて、hiphop禁止になりました。
ビールがばれてたらクビでしたね。
あとは、外だったから、タバコも解禁。
今考えると、ヤバい現場だな。ありえない。
でもこの頃は、それが一番士気が上がると思っていたから。
作戦は成功。
僕は気に入った出来そうなやつを見つけては、この渓流釣りという現場で一緒に働き、一緒にさぼりました。
そのおかげで、この後につながる、働き方を身に着けました。
あとは足りないのは「女子」だったので、シフトをちょこっと弄って、女子を入れましたが、あまりの汚い臭い現場に、逃げ出していきました。
今思えばあそこはパラダイス。
酒、女、タバコ
男の全てがありましたね。




